第25話

「ごめん、なさい」


「うん。もうしない?」


「っぁ、し、ない」



質問しながらも手を動かす事を止めない蒼に上擦る声を抑えながらもそう言うと、



「そう。なら、黙ってお仕置受けて」



ニコリと冷たい笑みを浮かべて綺麗な顔を近付けてくる。


頭上に両手を纏め上げられていて身動きが取れない私は目を閉じた。



重なった唇は熱くて、割って入ってきた舌に翻弄される。




「っん、はぁ、っ」




直ぐに息が苦しくなる私に気付いている筈なのに止めない蒼に涙が滲む。

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