第24話

──────────────

────────




カーテンの隙間からは夕陽が沈み始めているのか眩しい陽射しが零れている。


明かりもついていない部屋はそのお陰で明るい。



至ってシンプルな内装で、必要最低限のテレビ、机、ベッドが設置されている。



そのベッドの上に、縫い付けられている少女。



「杏、」


「っんんっ、ゃ」



服の中から素肌を撫でられて身を捩る。


その様子を鋭く見下ろす色素の薄い茶色の双眼。



「っ、そ、う」


「なに?」



彼は怒ってる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る