物語の冒頭から「あれ?」と思わせて伏線が想像できます。物語の終盤に向かって、伏線の糸が少しづつ解けてゆきますが、どこか「ほんわか」した雰囲気のまま呪いに立ち向かうヒロインを、読み手は見守る気持ちになってしまいます。 大きく「意外な展開」はしませんが、堅物騎士も暴走系天然メイドも信じるものを裏切りません。当然、終盤に向けての読み手の期待も裏切らない作品です。 逆に、悪意を疑って読むと原書版のグリム童話みたいなダークな暗喩も想像できたり……2回目には別の気分になる小説です。