境界線

　先輩の口からやっとお姉ちゃんに関する質問がきた。

　どんなことを聞かれてもいいように予習はバッチリ。

｢中学のときに告白されて、最初は好きじゃなかったらしいんですけど、必死な彼の姿にOKしたみたいです｣

｢ふーん｣

　反応薄い……？

　でも聞いてきたのは先輩だし……。

｢そういえばお姉ちゃん、先輩のことカッコイイって言ってました！｣

｢それはそれは｣

　ちょっと笑った。

　やっぱりお姉ちゃん（すきなひと）に言われると嬉しいんだ。

　尚更、私なんかと一緒にいないほうがいいんじゃないのかな。

　変に誤解されても嫌だし。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい