第5話協力関係

俺がの今回俺が目指す国はアルビルットだ。この国は騎士団が1番強いことで有名らしい。その騎士団のなかでも光速と呼ばれる男がいるらしい。こいつに稽古してもらわなければ神を殺すことは出来ないと俺は考えた。不意打ちでちゃんと一撃を入れられただけだ。俺にはスピードが足りない。それから森の中をさまよい続けクマに襲われたり魔物に襲われたりをなんどもなんども続けて2日が経った。俺は力尽きて地面に倒れる。倒れた俺の周りに人が一気に押し寄せてくる。やべぇもしかしてこいつら信徒か?死ぬんじゃないか俺。

「お前は何者だ。」

「こういうときは先にいうのが礼儀だろ。」

俺はゆっくりと立ち上がりながらいう。すると1番後ろからガタイのいいヤツが出てきて

「いやぁ〜すまんすまん。俺の名前は

ファイズ・バレットだ。よろしく頼む。」

「俺は月柳晃だ。よろしく。」

「その名前まさかポセイドンを追い払った男なのか?」

「不意打ちだがな。」

「それでもすごいぞ。そうかこれが英雄か。」

英雄って俺のことなのか?てかファイズって名前どこかで聞いたことがあるような気がする。待てよバレットだとこいつまさか

「お前まさか光速の異名とか持ってないか?」

「そうだ俺が光速のファイズだ。よろしくな坊主。」

「なら話が早い。俺に修行をつけてくれ。」

それを聞いたファイズはいといき置いてから

「俺もそうしてやりたいのは山々なんだが、俺たちは今神との戦争してるもんでな難しいんだ。」

「なら俺に任せてくれないか?」

「それは本気でいっているのか?」

「ああ。もちろんだ。俺がその神殺してやる。」

俺はヤツの目を見続ける。それを1分くらいにし続けると諦めたようにため息をつき

「そこまでするなら仕方ない。お前一人では行かせないがいいか?」

「いいとも。その行き道に訓練をしてくれ。」

「わかった。そうと決まればさっさと行こうか。神殺しへ。」

村へ着くと手が4本の男が立っていた。これは俺でも知ってる。この風貌は神で1人しかいない。

「破壊神シヴァか。」

「そうだ。ヤツの名前はシヴァだ。よくわかったな。」

こいつは俺でも知っている。あっちの世界でも踊っただけで地球を破壊するとか色々な伝承があるくらいだ。ゲームなどででる時によく手が4本になったりしているからたまたまわかっただけだ。だがこっちの世界では普通の肌の色なんだな。

「少し思ってたのと違うだろ。」

「そうだな。青色の肌をしていると思ってたんだかな。」

「あれは人間界に降りてきてるから肌の色がこんな感じになってるだけだ。」

じゃあ天界?では肌の色は人間と同じ色じゃないんだな。なら実力とかも天界の時よりも弱いかもしれないな。なら勝てる可能性も十分にあるのか。

「皮膚は変わっているが強さは変わらない。力も下がってくれれば良かったんだがな。ここは一旦離れてそこで1夜過ごすぞ。」

俺たちは王都から少し離れた場所で朝まで待つことにした。俺はファイズの方へと行き色々聞くことにした。

「これが終わったら特訓をつけてくれるんだよな?」

「当たり前だろ。俺は嘘をつかん。」

「なんでここまでして神を殺すことにこだわるんだ?」

元々ファイズは他の国の騎士団の人間だった。だが、神が来る場所の騎士団に移るという意味の分からない行為をしているという噂が流れている。

「それはな信徒たちがいるだろ。」

「教会の信徒だろ。いるけどそれがどうしたんだ?」

「あいつらに俺の妻が殺されたんだ。娘がいる目の前でだ。娘が殺される前に、俺が間に合ったから良かったがあのままだと確実に殺されていた。だからこそあいつらを許せない。」

「そうだったんだな。」

確かに俺でもそれは許せない。俺は前より一層神を殺したいという気持ちが高まった。家に戻りたいという理由だけではなくなってしまった。これ以外の理由は作らないようにしたかったのに。俺は憎悪の理由が嫌いだ。だからこそこういう話は聞きたくなかった。

「娘さんの名前は?」

俺は場の空気を明るくしようと思い話題を変える。

「名前はリフィーっていうんだ。可愛いだろ。」

「いや顔見せてくれないと分からねぇよ。」

「そうだよな。」

ペンダントを外し中身を見せてくれた。その中にはエルフの可愛い子の写真が載っていた。まだ4歳か5歳くらいの子どもだ。こんな子の目の前で殺すなんて最低だな。

「可愛いじゃないか。嫁に欲しいくらいだわ。」

俺は冗談をまじえながらいう。

「お前に娘はやらん。」

「冗談じゃないかよ。」

「なんだとうちの娘が可愛くないということか。」

「そっちじゃねぇよ。」

少し場が明るくなってきた。良かったぜ。

「でも、もし俺が死んだら娘のことは頼む。」

「それはいいが、まずは死なないようにするのがいいんじゃないか?とりあえず死に急ぐな。」

「そうだな。」

そんな和むような話をしていると1人の男が酔いながら大声で言う。

「神を殺したらやりたいこととかあるかぁ〜。」

ファイズは少し考えると微笑み

「俺はな娘をめっちゃ可愛がる。そして言うんだ。母さんの仇は取ったぞってな。」

嬉しそうに語る。そんな願い聞いたら余計勝ちたくなってきた。そうだ。これは会話でどうにかなることじゃねぇ。だからこそこいつらのために世界を救おう。俺はファイズの方を見てから

「俺は絶対この世界救うからな。」

「頼むぞ!勇者。」

笑顔で俺たちはグータッチをした。


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神と人が対立する世界で俺は神殺しの任を遂行する 小文夜久 @fumino1204

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