第12話、とにかく聖人みたいに振るわないと
・・・さてと今日も頑張りますかと最上マーシャちゃんに会う前に気合いを入れていた。
彼女だけには嫌われたくないとして全力で事にあたっている。だって、向こうの性格が俺が考えていたよりも遥かに聖人で私の為にとか大丈夫ですよって。
間違いなく貴女は聖女の生まれ変わりだろと言いたくなるほどでありそんな事もあり余計に変なことを出来なくなり困っていた。
だって少しでもミスをしたらと思うと吐き気がしてきていた。
とにかく今は笑顔を見せてこちらもできる限りに聖人として振る舞いをしないとならないとして頑張っていた。
「どうもマーシャちゃん、今日も良い感じな日になっているけどどうしたのかな」
「そうですね・・・・その、明日は学園がお休みなので二人で過ごしませんか?」
・・・これはデートのお誘いなのか・・・いやいや、まだ付き合っていないだろ、俺!?
とりあえず少なくてもチャンスなのは間違いないとして俺はその提案を受け入れる事にした。
そうしたのは良いけど実際にデートなんてしたことがないからどうすれば良いのかと悩んでいたけどとりあえず頑張るしかないなと思いながら明日に備える事にしたのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は断れる覚悟で翔也さんにデートのお誘いをしてみたのである。優しい翔也さんならもしかして受け入れてくれるのではないかと甘い考えで私はお願いをした。
すると翔也さんは何も嫌がる顔をせずに私の提案を受け入れてくれた。私は信じられないぐらいに嬉しくなっていたが同時にある事に気がついたのである。
それはデートって何をすれば正解なのかと・・・・あれ?もしかしてこれで私が失敗したら・・・・。
(マーシャの妄想)
「マーシャちゃん、君からデートのお誘いがあったのにそんなプランも考えていなかったなんて夢にも思わなかったよ」
「ご、ごめんなさい。でも初めてのデートだからその失敗もあるから許してくれると嬉しいかな」
「初めてだから?それは他の人にも言えることだろう。そんな言い訳をするぐらいなら俺は君と付き合うのをやめるから。別に酷い扱いをすることはないけど極力話しかけないでね」
終了
あれ?もしかして私って運命の瞬間が待ち受けているのと私は気がついた。
ここで成功すればとても良いけど失敗でもしたら翔也さんに見捨てられるとして私は明日に備えて全力でプランを考える事にしました。
どんな事をすれば喜んでもらえるのか、そして明後日は日曜日だとして向かう先の近くのホテルでも予約をするのだった。
お金は翔也さんが提案したゲームで信じられないぐらいに大ヒットして日に日に資金が多くなっていてそのおかげで余裕が出てきてこうして動けるようになっていた。
本当に翔也さんには頭が上がらないのに下心がある私が嫌になるけど本当に翔也さんが素敵な人だからもう止められない。
それでも翔也さんにだけは欲望だらけの私を見せたくないとして必死に隠していた。
そうして私は家に帰り何度も思考直して明日の計画を立てるのであった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うわ〜生まれて初めてのデートに近い形に遊ぶ事になるのか、滅茶苦茶に緊張するなと考えながら俺はその日を迎えていた。
格好も選んでこれならば悪くないとして準備をしてから集合時間よりも前に向かった。
流石に集合時間より先に来てはいないか、それは当然だなと思いながら待っている事にした。
そうしてその場所で待っているととある女子大学生グループに声をかけられた。
「ねえ、そこの彼氏さん。お姉さんたちと遊ばない?」
そうナンパをされていた。確かに前の世界でもいたけどこうして見てみると欲望だだ漏れしていて笑える。
最終的に何をしたいのか目が答えているよと言いたいけどここで変なトラブルを起こすわけにはいかないとして何とかして言葉だけで終わらせようとしていた。
「申し訳ないですね、今日は彼女との大切なデートがあるのでまたの機会にしてくれますと助かるのですが」
「へえ〜彼女とデートね。でもその彼女さんは近くにいないけど?」
「まあ、それは俺が予定よりも先に来てしまったのでそれは近くにいなくても無理もありませんよ」
「そうなんだ、女よりも先に来てくれる男って素晴らしいわね。その彼女さんに嫉妬しちゃうわ」
困ったなこの様子だと諦めてくれる様子はないぞ。
マーシャちゃんが来るまで後、30分以上もあるので離れる訳にはいないけど諦めてくれる様子もなしか。
本当にどうやって対応しようかと思っていると女子大学生のグループの一人が俺を無理矢理に連れて行こうとして腕を掴んできたのでそれは無理矢理過ぎますよと言って逆に引っ張った。
すると何をと言って無理矢理に連れて行くつもりなので俺は力づくで勝てたら素直に諦めてあげますよと言うと言ったことを後悔するなよと言われながら押さえつけようとしてきた。
全くも素人がやりそうな方法だなと感じながら逆に締め付けて拘束してからまだやるつもりと聞いてみるとまだまだと言ってからまたしても仕掛けてきたのでそれらを何度も返り討ちをするのだった。
「なあ?お前たちさ、途中から楽しんでいないか?明らかに俺に拘束されて喜んでいるような気がするのだけど」
「そそそそ、そんな事はないから男に拘束されて力の差を見せつけられて興奮するとかただの変態だから」
だからその変態になっているよと言いながら縄で更に締め付けると女子大学生が男に負けて縛り付けられている♡と嬉しそうにしながらそう叫んでいた。
周りからの視線が色んな意味で恥ずかしいから辞めなさいと言ってもやめる気配はなく女子大学生たちはとても楽しそうにしていたのであった。
そうしてそこから遠くから見ていたマーシャはお願いすれば私も優しくしてくれるのかなと思いながら見守っているのだった。
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