第11話、とある図書委員からの視点

全くも皆がやりたがらないからまた私が図書委員になってしまったわ。


別に私は本が好きだから構わないけど意外と図書委員の仕事って多い時や全くも少ないときもあって不安定なのよねと考えながらもやっていた。


私の名前は佐々木玲香、未だに彼氏などいなく処女である。


昔から私は歴史が大好きでそのおかげで地味とか男受けが良くないのに好きだねととか周りから散々に言われていたけどそれでも私は歴史が好きだった。


だって昔は男が今よりも圧倒的に多くその上に屈強な男たちが多かった時代なのだ。


それは普通に考えて憧れない!?だってそんな多くの男性から好意にされる可能性が高いのに嫌いな女はおかしいと思う。


けれどもそれは所詮過去とか言って馬鹿にしてくる女が殆どだった。


そんな私がある人物と同じクラスになってしまった。


それは学園で姫王子と呼ばれている男、吉田翔也。周りの男子をすべて持っていくことからそう呼ばるようになったと言われている。


実際に彼の周りには男子が集まってくるので噂通りだなと感じていたけど私は別にそれ以上の事は何も思わなかった。


確かに男子を独り占めにして怒りがないと言えばを嘘になるけど歴史を馬鹿にしてくる者たちに比べをたらまだ可愛いものだとして接していた。


そんなある日に図書委員の仕事で図書室で仕事をしていると噂になっていた吉田翔也が図書室で本を読んでいた。


何で男子がそれも姫王子と呼ばれているあの男がと思って私はため息をつきながら言うと別に良いだろうと言われた。


まあ、確かに静かに読んでいるだけなので文句は言えないかと思って仕事をしながら私は三国志の本を読んでいた。


三国志の中でも私は蜀派の人間でその中でも私は張飛と言う人物が好きだった。


逞しい男でもあるし何よりも女性を誘拐してそのまま妻にしてしまった事に関して今の私もそうしてくれると嬉しいのになと感じていた。


それにもしかして他の義兄弟達からも好意に持たれる可能性もありそんな事になれば夢の4Pプレイもあり得るのだ。


夢でも良いからそんな事になってほしいなと感じながら読んでいた。それに敵には寝取り大好きな曹操様もいるので薄い本にもってこい過ぎる。


まあ、寝取られる為の彼氏などいないから成立など絶対にしないのだけど。


できる事ならば来世は大喬または小喬に生まれ変わって色んな男性からモテたいと願っている。


そんなことを思いながら次の本を手に取ろうとした時に偶然にも吉田翔也と手が重なった。


よく見てみると吉田翔也の腕には三国志の本でありもしかして貴方も三国志が好きなのですかと聞くと勿論だと言ってから私に対してどの場面が好きなのかと聞かれた。


私は三国志の中の名場面である長坂橋の戦いの張飛の活躍を言うと翔也は滅茶苦茶に分かるーと言ってから翔也の好きな場面を教えてくれた。


それは張飛と同じく活躍した趙雲であり劉備の子供を助けながら敵軍にたった一騎で突撃して突破した場面が大好きだと言っていた。


それもとても良くわかりますと言ってから私は翔也との会話を始めた。


私と趣味が合っているのか話が弾んで盛り上がった。


まさか、高校に入ってから誰とも話が合わないと諦めていたけどまさか男子からこうして楽しく話せる相手が見つかるなんて夢にも思わなかったと感じながら話をしていた。


そんな事をしていると時間があっという間に過ぎてしまって下校時間になってしまった。


本当に嫌いな事は時間が長く感じるのに好きな事になるとあっという間に過ぎるなんて・・でも翔也が歴史好きな事をしれたのは大きな収穫だったとして今日は帰ろうとした時に翔也からとんでもない提案をされた。


「そうだ、玲香ちゃん。せっかくだから連絡先を交換しないか。歴史好きとして連絡すれば何かと便利だと思うから」


そう言われて私はあ然としながらも連絡先を交換してからようやく脳みそが回り始めて今の状況を分析をしていた。


男が女の連絡先を自ら交換したいとして交換をしてしまったのだけど普通にあり得ないわ、男が女の連絡先知りたいなんて・・・もしかして翔也は私のことが好きなの!?


いいえ、落ち着きなさい、私!そうやって勘違いしてどれだけの女性が被害にあったのか知らない私ではないでしょう。


そうして私は必死に冷静になるようにしてから私は翔也と分かれて家に帰るのであった。


家に帰ってから今日の事を思い出すと部屋の中で恥ずかしい思いで部屋の中でゴロゴロとして暴れまわっていた。


よく考えれば男子とあれ程に話したのは生まれて初めてでありどうしてあの時は何も思わなかったのとと思いながらしていると私は脳内で状況を整理していた。


私の理性と言う城の三の丸は突破されたけどまだ二の丸や本丸が残っているのだ。


そう簡単に姫王子なんかに惚れてたまりますか・・・でも友達としては好きになりますけどと思いながら落ち着いた時に私に対する追い打ちするものが送られてきた。


(今日は本当に楽しかったよ!また、歴史で語り合えるように今度はゆっくりと時間を作って話し合おうね。それではお休みなさい、玲香ちゃん)



・・・・・っあ♡、私の二の丸も突破された音が聞こえてきた。


その日は私の自家発電が同級生ものでいつもよりも大きくなったのは言うまでもない。


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