第6話、とある女子大学生の視点

はぁ〜今日も退屈だな。彼氏がほしいー!!と言いながら私は友達に愚痴を言っていた。


すると友達から紫では無理だよと笑われてしまっていた。何よ、私が彼氏が出来ないと思っているのと多少怒りながら聞くとうん!と即答してきた。


血も涙もないこの鬼ー!と私はそう言葉を返した。


私の名前は品川紫、どこにでも居る普通の女子大学生で彼氏は今のところいないけどこの世界ではいなくても恥ずかしい事ではない!


そう必死に言い聞かせていたら二十歳になりそうです。本当に泣けてくる、私は昔からゲームなど好きでそれで同じ女子からは好かれていたけど男からは全くも縁がなくこうなってしまっていた。


けれども多くの女性は男性を知らないまま一生を終えることが多い。人工授精によって子供を作れるけどそれでもやはり自然と出来る子供がほしいと思ってしまう。


理想は誰かと結婚をしてみたいと思っているけどそれは叶うことはないと思い始めている。


今の日本における男性の人口は百万人で対して女は八千万人で文字通りに桁違いであり男性と結婚できるのはその中でも多く見積もって一千万人しかおらずしかもこれは最大値であり本当はもっと少ない。


実際はその十分の二ぐらいしか出来ていないと言う結果もあるほどであり本当に夢のまた夢と言える。


その為に私は諦めた、前世に余程の善行を積まなければそんな出会いなんてないからに決まっているから。


そんな事を考えながら今日も友達とゲームセンターにきて遊んでいた。


これだけが楽しみになっているからと考えていると何やら多くの人が集まって見ている所があるなと感じているとあそこには今日からエンドオブデェステニーと言うカードゲームと言うものが始まって設置されている場所だった。


カードと言えばトランプしか知らないので何かと革新的だなと思いながらもやる気がいまいちなかったのである。


基本料金無料と書かれているけど具体的には分からないからと思っていたけどあそこまで盛り上がるなら少しだけでも見ても良いかも知れないと感じた。


そうして向かってみるとそこには私の目にはとても信じられない光景が広がっていた。


そう、女性も入れる共用スペースに男が楽しそうにしてゲーム、エンドオブデェステニーをしているのだ。


更に怒られるから男性用のスペースに少しばかり見に行くと男子たちが共用スペースで男一人でやっている同じゲーム、エンドオブデェステニーをプレイをしているのだ。


あれ?もしかしてこれって相当面白いのと思いながらも何よりもこれならばワンチャン!男性と仲良く出来るかもしれないと感じた私はすぐに戻って共用スペースでプレイをしている男を見ていると滅茶苦茶にイケメンでありこんなイケメンと仲良くしたいと思っていた。


その時に全国対戦で勝利したのか男の子はとても嬉しそうにして喜んでいた。それを見て周りに見ている女性たちも後でこれをやろうと言うものも多く現れた。


まあ、私もその一人なのであるけどそんな事を思っていたけどこれだと何も他の者と勝負になってしまうとしてここは勇気を出して出し抜くしかないと思った私は一か八かでゲームをしている彼に声をかけた。


「その〜そこの君、このゲームが本当に面白いのかな?」


よくぞ!言った、私よ!!処女てしては悪くない言葉だと感じていた私に彼は答えてくれたのであった。


「それはもうこれは本当に面白いからお姉さんもやってみれば分かるよ!」


とても優しい笑みを浮かべながら私に言われたけど・・・あの〜天使か何かですか。


普通に男は女の事が好きではないどころか嫌いな人が多いのにこうして笑みを浮かべて対応してくれるなんて私、勇気を出して声をかけて良かったと喜んでいると背後から後で覚えておけよと親友らしい者の声が聞こえてきた。


けれども私はこんな機会を見逃したら一生、後悔するとして更にゲームを教えてほしいと言いながら迫って一緒にやって教えてくれていた。


周りの女性からはあのメス豚がとかこの裏切り者だとか言われていたけど私には何も問題はなかった。


何故ならばそれを含めても彼との時間はとても良いもので優しく教えてくれるどころか操作方法を教えるために私の腕を掴んでこんな感じだと教えてくれていた。


私は年下の男に触れられてとても気持ちいいぃぃぃぃと内心ではそう感じていたけどここは男がいる目の前だとして怖がらせる訳にはいかないとして顔には出さずに何とか対応していた。


私ながら素晴らしい精神力だと褒めてあげてほしいと思っていると周りの視線が更に強くなり親友の目つきが確実に敵を見る目になっていたけど薄い本にも18禁のゲームもある事が書かれているのだ。


男を得るためには女の友情は捨てるものだと!だから私は捨てます!友よ、今日までありがとうね。


私は彼との新しい生活を始めるわねと思いながら楽しんでいると彼がそろそろ時間だから帰るねと言ってきたのだ。


こればかりは仕方がないとして見送るしかなかった。けれども自己紹介はできた上に向こうの名前も教えてくれたのである。


名前は吉田翔也くんか・・・エヘヘへへへェェェと私はおそらくとても危険な顔をして笑っているだろうけどそんな事を考えているほどに私の理性は残されていなかった。


そう、このままゲームを通じて仲良くなりそのまま深い関係になり最後には・・・もう、妄想だけでもかなり下が熱くなってきたとして今日はこれをおかずにして眠ろうとした時に私の肩を叩いてきた者がいた。


「この裏切り者の紫ちゃん・・・生きて帰れると思うなよ!」


その視線はまさしくホラー映画に出てくる怨霊みたいな顔と目つきをしていたが今の私には明るい未来と吉田翔也くんがいるのだから負けるはずがないわとして敵と変貌を遂げた親友と大勝負をするのだった。

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