無とは、

 時の砂時計に 最後まで落ちぬ 一粒の砂

 沈黙の底で 静かに重く在るもの


 無とは、

 喧騒の絵巻に 描き忘れられた 一縷の余白

 誰かの手を いまも待ちつづける


 無とは、

 風のなかに宿る かたちのない影

 名を持たぬ刻の かすかな綻び

 すべてを撫でて なにも残さず

 ただ その気配だけが 音もなく韻をひらく


 笑と涙 黒と白

 言の葉 こころの澱

 共情 共感 共鳴

 ひとひら 漂う想い

 届かぬ問いと 返らぬ返事のあいだ


 無とは、

 あらゆる表現が 生まれる前の色

 まだ書かれぬ詩

 まだ奏でられぬ旋律


 まだ行方も形も定かならぬ未来に

 そっと息づく 芽吹きの前の光


 ーーーーーー

 無名の人さんへ:

 いつも本当にありがとうございます。

 最近、小説の「先生」のパートを書いているとき、ふと無名さんの言葉を思い出すんです。

「質的には、大人に対するときと同等の話をするように心がけています。」

 この言葉を読むたびに、無名さんはきっと素敵な先生なんだろうなあ……と、胸があたたかくなります。


 それから、最近はしっかり休むようにしています。

 無名さんも、どうか元気で、毎日が笑顔でありますように!

 無名さんの「無」は、言葉にならない小さな希望のようなものかもしれません~

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