第6話、文家の没落その1

わしは今、とても最高の気分だと言える何故ならばあの皇帝陛下からなんと縁談の話が舞い込んできたのだ。


やはりわしの息子である文布は天才であり文家始まって以来の天才と呼ばれていることだけはあるなと思いながら朝廷に向かっていた。


そうして朝廷に辿り着いてから皇帝陛下にわしと息子の文布は挨拶をするのだった。



「征北大将軍、文欽。只今参上致しました」


「牙門将軍、文布。父上と共に参上致しました、皇帝陛下」



そうして前には我々、魏国の皇帝陛下が座っており良くぞ参ったと言ってから我々にな対してなにか疑問があるのか話しかけてきたのである。


「文欽よ、ところでお主のもう一人の息子である文虎が見かけないが何処にいるのだ。話をしたいのだが」



はあ〜あの無能な息子ですか、あの者は一族の恥晒しとして追放しておきましたので気にしないで下さいと伝えると皇帝陛下は追放をしたのかと再度、尋ねられたので答えるのだった。



「はい、あまりにも無能だったので陛下や国の為にならないとして追放させておきました。しかし、文家にはこの文布がおりますのでどうか安心をして下さい」



そうわしは陛下に何も問題はありませんと伝えたはずなのに陛下の表情がみるみる怒りになっていくのが分かりどうしたのですかと尋ねると陛下は怒りながら我々に言ってくるのだった。



「朕が娘と結婚をさせるつもりだったのはその文虎だ!貴様、どうして追放した!何も相談せずに勝手に文虎を追放されたのだ!!お前たちには文虎の素晴らしさが分からなかったのか!!!」


陛下がここまで怒るのは本当に稀でその時に限っては平気で討ち首とかさせられてしまうぐらいに怒っていた。


文布も初めてここまで怒る皇帝陛下を見て何も言えずに怯えていると皇帝陛下が言葉を出すのだった。


「この者たちは朕に対して無礼を働いた、即刻、外に出して首をはねろ!!」


するとすぐに皇帝陛下を守っている親衛隊が御意と言ってわしと息子の文布を連れ出そうとしていたのですぐに謝って命乞いをしていた。



「陛下どうか、お考え直しをして下さい!陛下、陛下ー!」


わしと息子の文布が連れて行かれそうになった時にここに丞相が止めに入ってくれたのである。


「陛下、お待ち下さい。この者たちは不幸なことにも数多くの武功を上げております。もしも一度のミスで殺してしまうことがあれば陛下の名誉にも傷がついてしまいます。この度はどうかお考え直しを検討をお願いします」



それを言われると皇帝陛下は溜息を付きながらそれもそうだなとして処刑を取りやめをしてくれてわしと息子の文布は丞相に感謝の言葉を伝えたのだけど丞相から返ってきた言葉は冷たいものだった。



「別に貴様ら親子などどうでも良いがその為に陛下の名誉に傷がつくのが嫌だっただけだ。お前たちは助けたくて助けたのではない」


全然、わしたちの為ではなかった、陛下の名誉の為にしているだけであった。


それにしてもあの使えない文虎がそんな陛下に気に入られるほどの活躍をしたのか?そもそも陛下は無能が昔から嫌っていたはずなのにと感じていると陛下から言葉を出すのだった。



「お主は知らないだろうが文虎は既に多くの功績を上げているのだ。無論、武功ではないがな。一つは朕とその一族が不治の病に侵された時の事を覚えているか」



それはその時は本当に国が不安定になり大変だったので今でもその事は覚えている。密かに他国に繋がりを持って身の安全を確保するぐらいには大変だったからな。


それなのにいきなり不治の病と呼ばれていたのに一族全員が完治をしてしまったので慌てて証拠など隠滅して忙しい日々だっなと思っていると皇帝陛下から次の言葉が出てきた。


「その不治の病を治して見せてのが文虎なのだ。文虎は風水師の力や薬草の知識など色んな知識を使い見事に不治の病を治してみせたのだ。無論な事にすぐにでも褒美を出そうとしたがその時、文虎はなんと言ったかお前に分かるか」


知りませんよ、あの様な無能だと思っていた息子のことなどと言ったら大変な事になるので言わずに私には分かりませんと伝えたるとその答えを話した。


そう、文虎は皇帝陛下を助けるのは臣下として当然な事であり褒美を貰うことでありません。それに僕は未だに父上に認められていない身でありますのでどうかこの事は内密にお願いしますと言ったというのだ。


あの馬鹿息子がどうして皇帝陛下を助けたとしてわしに報告をしなかったのだ。そうすれば更に朝廷内のわしの評価がもっと高まって権力とか振るえたのにとあの報告を怠った馬鹿息子を恨んでいた。


そうしているとこの朝廷に文虎様、遅れて申し訳ありませんでしたと言って姿を現したのは天女だと言われるほどの絶世の美少女である皇帝陛下の娘の魏元姫でありその美貌に息子の文布は見惚れてしまっていた。


全くも見惚れてしまっている場合でないとしているとその魏元姫がわしに対して文虎様はどちらにいますかと尋ねてきてしまったのでどうやって答えるべきかと悩んでいた。


すると皇帝陛下から自ら説明を始めて魏元姫は泣きそうな表情になりながらどうして文虎様を追放したのですかと言われていた。


まずい!姫様を泣かしたら間違いなく皇帝陛下の怒りを買い我が一族は終わりを迎えてしまうと必死に言い訳を考えていた。


そんな時に文布が魏元姫に対してとんでもない事を話し始めた。


「姫様、俺は牙門将軍、文布と言います。本当に噂通りに天から舞い降りた天女みたいです。どうか、弟の事は忘れて俺と付き合ってくれませんか」



おい!馬鹿泣いている女にそれは逆効果だと必死に内心でそう考えていると案の定に魏元姫は泣きながらどうしてそんな酷いことを言えるのですかと怒りながら泣いていた。


流石に少しばかりは控えてくれとこの時ばかりは文虎の謙虚さを見習って欲しいと思っていた。確かに文布はこの魏国建国以来最年少で将軍の位まで登りつめて未だに昇格もしているが相手はこの国の姫様だぞと内心で息子に必死になって訴えていた。



すると皇帝陛下からお前たちはどうしても殺されてほしいのかと怒りが見えていたのですぐに息子の顔を床につけさせて謝っていた。


「誠に申し訳ありません、息子にはしっかりと言っておきますのでどうか許して下さい。文虎も探し始めますのでどうか宜しくお願いします」


すると魏元姫は早く探し出してくださいと言われたので御意と言ってわしは陛下にこの場を後にしてもよろしいでしょうかとお願いをすると好きにしろ、お前の顔は見たくもないからなと言われたが気にしている余裕などないのでわしは息子を連れてその場を後にした。



「丞相よ、朕はもしかしたら一生後悔することをしてしまったのかも知れない。もっと早く文虎を用いるべきだった」


「陛下、私こそもっと早くあの文家から文虎を養子として迎えて確保しておけば良かったと後悔しております。ですが今は文虎の発見が先決で御座います。」


「お前の言うとおりだ。すぐに伝令せよ、文虎を見つけて連れてきた者には大金を与えると伝えよ」


「御意!」



そうして魏国で文虎を探し出した者には報奨金が出ると言われて多くの者たちが探したが文虎が見つかったと言う報告がなく時が過ぎるばかりだった。

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