その事故物件は13階段だった。 日を追うごとに階段を登ってくる音が聞こえる。 霊からの警告、なのだろう。 これで9回目。そろそろ潮時か。 引っ越しの準備をしかける俺に、想定外の来客が……・ 怖い。 なんというアイデアなのだろう。 ホラーのお約束と呼べる展開も、発想の逆転が加わるとここまで新鮮になるのか。 いや、事前に兆候を出してくれるあたり、その気はあったのかもしれないのだが……