謎に包まれながら、好奇心を刺激される世界観

私は、曇り空って時に表情豊かで美しいな、満たされるなと思うことがあるのですが、こちらのストーリーからそのような印象を受けました。

現代と、タイムスリップをした先の明治時代と舞台が切り替わります。

暗い曇り空の下にいるような「謎」に満ちた世界観に包まれながら、その不穏さがなぜか心地よいファンタジーです。


ミステリーの要素も含んでいるようで、ストーリーに厚みがあります。

長編作品を発表される前に、短編にまとめられた作品なのですが、こちらの短編で散りばめられた謎を、長編作品が発表されましたら、確かめたい気持ちに駆られます。

作品のもつ空気感をぜひ感じ取ってみてほしいと思います。