美味しい物を食べる夢。それは「美味しい」という経験はしているのに「カロリー」は摂取せずに済む、文字通りの「美味しいところどり」な出来事。
……の、はずなのだが。
本作の主人公は、実は「バク」と呼ばれる種族。人間と同じ姿をしているが、実際には「夢」を食べて生きている存在だった。
かつて、彼はあまりにも美味しい角煮を食べた。そのことが忘れられず、何度も何度も繰り返しそのことを夢に見てしまう。
バクにとって夢というのは、実際に食べて消化するもの。つまり、夢の中で食べたものというのは、実際に栄養素として体に吸収してしまう。
これは大変なこと。寝ている間のことだから、そうそう制御できるものではない。
しかも、寝ている間だから当然夜中。そんな時間にしょっちゅう高カロリーのものを自然に摂取するなど、相当な問題を引き起こすのはわかっている。
ファンタジー設定だからこその「IF」が描かれていて、とても面白い物語でした。
果たして、彼はこの後に無事「痩せる」ことができるのか。
もしも自分が夢の中の食べ物のせいで太る事態に陥ったら。その時は一体どうすればいいだろう。色々と想像力を刺激されました。