西マギーアと東マギーア。
かつては同じ国であったのに、双子王子の争いにより分断された両国。それゆえに、五十年という年月が経った今でも、いがみ合っていた。
そんな両国でも、国を出れば交流できないことはない。
西マギーアのサフィーラ公爵家に生まれたエヴリンは、ソルセルリウム帝国の魔法学園に留学する。と同時に東マギーアでも、ルビウス公爵令息ギルバートが。
始めは警戒するエヴリンだったが、ギルバートは違った。
彼は警戒するどころか、エヴリンに優しく接してくれたのだ。
意外に思うエヴリンは、ギルバートと話している内に惹かれ、彼もまた……。
けれど考え方を変えていく二人とは違い、祖国はいがみ合ったまま。
ほんの少しの歩みで、エヴリンとギルバートのように和解できるのに、国レベルでは難しい。
現実の問題にも当てはまる、難しいテーマですが、一つ一つ丁寧に解決していく二人の姿が、とても素晴らしいと思いました。
是非、それが伝わってほしいと願わざるを得ません。