第一話を読んでいただくと分かるのですが、本作のラストはそこへ向かって進んでいきます。
最期は決まっていると言っていいかと存じます。
けれど、そこへ至るヒロインの人生を丁寧に丁重に描いてくださっているので、悲劇ではないんじゃないかな?という気持ちが湧いてきたんです。
どこかの知らない誰かでも、その誰かも、かけがえのないたった一つの人生を生きる、かけがえのない一人なんだってことを思い出させてくれる胸を打つお話です!
語弊を恐れずに言うなら、どこにでもいるけれど彼女の代わりはいない、そんな強くて優しい女性と愛しい大切な人たちが生きた人生に触れてみるのはいかがでしょうか?
読み終わって涙を拭いたあと、きっと家族にも自分にも優しくなれると思います!