自分もアイドルさっぱりわからんです。
それはキッズのころもそうでしたし、今でも全然わかりません。
何なら歳を重ねるごとにテレビ離れ・芸能離れが進んでいったため、子供の時よりも今の方が芸能人の名前を知らないかもしれません。
少なくとも、今流行りの女優さんやアイドルグループといったものを一人も知りません。
全員同じ顔・同じ名前のモブに見えます。
その一方で、二次元の美少女はアホみたいな数を覚えてるんですよね。
多分特徴を属性の積み重ねとして見ているからだと思います。
で、そういった二次元のヒロインたちというのは、一種の偶像なわけです。
偶像、それはアイドルという言葉の語源です。
つまり、アイドルというものは別に生身の人間には限らないと言えます。
今の二次元アイドルというと、「電子の歌姫」と呼ばれる初音ミクでしょうか。
中の人の存在があるため完全に二次元とも言い切れませんが、Vtuberも二次元アイドルと言えそうです。
そしてこれらの偶像は、何も具体的なイラストイメージばかりでなく、読み手にその仔細を委ねさせる文字媒体においても生み出すことができるわけです。
これらを踏まえた上で、あなたの推すアイドルとは誰でしょうか。
本作では、作者様が媒体を問わず「推し」について熱く語られています。
あなたもこの熱量に負けないように、是非語ってみてください。
故・山本弘先生のAIを扱った作品の中にこんな話があります。
あなたは、ある人物の伝記を読んでいます。ですが、その人物が実在していた人なのかは知らされていません。
作品の中の人物にあなたは大変感銘を受けました。その作中人物の「心」は確かにあなたを動かしたのです。
この作中人物が実在していなかったとして、「心」がまやかしだと言えますか?実在しているとかいないとかで「心」が実在したりしなかったりしますか?
・・ちょっと上手く表現できていないですが、実在するかフィクションかどうかは本質ではないという事が言いたいのです。大事なのは、いかに心に響いたかどうか。
フィクションに心救われた者として、この作品を推させて頂きます。