俺にとって魔の妖精の様な貴女

楽(がく)

第一(ry

破滅への序章

日常の切れ端

彼女の名前は八島瑞(やしまみず)という。

そんな彼女の親戚の女子は鳩島竜宮(はとしまりゅうぐう)という。

八島は高校2年生。

竜宮は中学1年生。

彼女らの関係性は親戚同士。


そんな彼女らを幼い頃から知っている俺だがその中で八島が浮気した。

あまりの絶望に俺は頭を抱えてしまった。

そして絶望感に浸っていると妹分の竜宮が「可哀想ですね。お兄ちゃん」と言って嬉しそうにした。

何故?



八島瑞が、というか俺の彼女が浮気した。

俺はラブホから男と一緒に出て来た八島瑞に絶望感を感じそのまま家に帰る。

それから1日経った頃の話だった。


「お兄ちゃん。おはようございます」


八島の浮気の発覚の翌日。

妹分の鳩島竜宮というか八島のいとこの竜宮が何故か俺の家の中に居て...そして朝ご飯を作っていた。

俺は驚きながら竜宮を見る。

竜宮は俺にとっては妹分でありそれ以上の関係は無いのだが。

まさかこうして朝ご飯を作りに来るとは。


「どうしたんだ。竜宮」

「何って朝ごはん作ってます」

「...いやまあそれは分かる。だけどお前と俺ってそういう仲だっけ?」

「妹分ですから」


竜宮は昔から俺に懐いている。

だけど正直言って...ただの女児で遊び相手と思いながら見ていた。

昔は大したクソガキだった。

クソガキっていうレベルのクソガキ。

俺に悪戯をぶちかますクソガキだった。

しかしそんな竜宮だが中学生になった途端にクソガキを廃止した。

何故か分からんが。


「妹分も成長したよな。全く」

「そうですね。昔は大したクソガキでしたから」

「...時が経つのは早いな」

「そうですね」


中学生の象徴の様なセーラー服を着ており俺に満面の笑顔を見せる美少女...というかまだ童顔の美少女だ。

クソガキである。

まあクソは卒業か。


「ほい。お兄ちゃん」

「...これは?」

「スクランブルエッグ」

「...お前な。手間がかかる様なものを作るな」

「いやいや。まあ良いじゃないですか」


俺は盛大に溜息を吐いてから竜宮を見る。

すると竜宮は俺にスクランブルエッグ、パン、スープ、ハムなどを手際よく用意しながら笑みを浮かべる。

いやまあ。

コイツ料理焦げてばかりで滅茶苦茶へったくそだったのにあっという間に技術習得しやがっておっそろしい。

考えながら俺は竜宮を見る。


「竜宮。お前の分は」

「私、食べてきました」

「は?お前じゃあわざわざ作りに来たのか。嘘だろ。幾ら隣人とはいえ」

「だって妹分ですし」

「いやいや。それであっても幾らなんでも」

「私が作りたかったから良いんです」


昔はなぁ...このクソガキは「黙れ。お兄。私の命令に従え」とか言っていた癖にまあお淑やかになってしまって。

お兄ちゃんはこのクソガキのお婿さんを見る日が来るのが何となく嫌だぞ。

まあ何というかコイツと結婚する相手は幸せ者だろうな。


「時に。お兄ちゃん」

「...何だ?」

「お姉ちゃんに浮気された?」

「ぶはぁ!!!!!」


スクランブルエッグが勢いよく口から飛び出した。

何でそれを知ってんだ。

そう思いながら俺は竜宮を見る。

竜宮は少しだけ怖い笑みを浮かべたが。

直ぐにいつもの笑みを浮かべて「お兄ちゃん。成長したら私と付き合って下さい」と言ってきた。

は?


「いやいや。揶揄うな。何を言ってんだおめーは」

「お兄ちゃん。女の子が必死に告白しています。揶揄っている様に見える?」

「...ま、まさか。そんな馬鹿な事は無いだろ」

「私、真面目にお兄ちゃんに告白している」

「...」


俺は動揺しながら竜宮を見る。

竜宮は俺をジッと見ている。

視線を逸らさない。

真面目に愛している様に見える。

し、しかし。


「アホかお前は。ちゅ、中学生だろお前」

「中学生だって成長すれば大人です」

「...」

「私は...お兄ちゃんと一緒に八島お姉ちゃんに復讐したいなって思っています」

「それは...どういう意味だ」

「言葉通りですよ。私は...数時間前から彼女を恨んでいます」

「そ、そんな馬鹿な...」

「私は絶対に許さない。...その為にお兄ちゃんも協力して下さい。私はその為にこの場に相談に来たのもあります。ね?お兄ちゃん...」


竜宮の目が死んだ様な目になった。

「今までの全てを裏切られた分、私は絶対に許さない」と怒りを燃やしながら、であるが。

俺はその目を見ながら「...!」となって彼女を見ていた。

彼女は「お姉ちゃんじゃないですよ。...彼女は私達の脅威だ」と話した。


fin

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