ファンタジー世界の「定番」の逆を行く感覚。それが見られる設定が面白かったです。
「魔法弁務士」。その職業につくためには、「魔力がゼロ」であることが証明されなければならない。
交渉の場において『魔法』を持ちこむことができない。よって安全に取引を行うことができる。
そういう「無害の証明」あってこその職業だった。
魔法弁務士に憧れているオリガはそんな「魔力ゼロ」を証明するために試験を受けに行くが、そこで思わぬトラブルに巻き込まれることに。
普通はファンタジー世界で「魔力がない」というと、「その世界では役立たず」と認定され、鬱屈とした想いをさせられる、というのが定番。
本作はそれの逆を行き、「魔力があるとわかったら入れない世界」というのを構築してみせることで、今までのファンタジーにはない新しい味わいを引き出してくれています。
果たして、この先オリガはどんな運命を辿るのか。彼女が関わって行く事件など、この世界のことをもっと紐解いていきたい。
そんな風に様々な想像力を刺激される、ポテンシャルに満ちた作品でした。