第26話
それから10秒ほど沈黙が流れた後、彼は再びスケッチに集中しようとしている。
私は彼が何を描いているのかが気になり始めていた。今、彼の事を知るためには、彼が今何をしているのかを知るのが一番手っ取り早いと思ったからだ。
描いている絵を覗き込むなんて失礼だと思ったが、年下と思われる相手にそこまで気を使うことはないだろう。私は彼のほうへゆっくりと近づく。
彼はスケッチブックに夢中なのか、私を無視しているだけなのか分からないが、近づく私には無反応だ。私は、少し離れた所から彼が描いていた絵を覗き込んだ。
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