この感じ、わかるなあ、としみじみ感じました。
雛祭りの飾りって、すごく繊細だし高級感がある。そういうのを飾るためには、家の中の状態がかなり整っていないといけないんだろうなあ、とは常々思っていました。
本作はそんな「あるジレンマ」が思わぬ形を持ったもの。
とある官人たちが、一匹の怪物に襲われる姿が描き出されます。必死の攻防により、どうにか自分たちの身を守ろうとする。
しかし、敵はあまりにも強大だった。絶体絶命か、と思わされる瞬間も到来。
そして、「降臨」する何か。
怪物との攻防シーンのハラハラするような緊迫感。そこからの「降臨」を境として大きく転換する作品世界のイメージ。
ほっこりとした読後感が得られ、すごく穏やかな気持ちになることができました。
やはり、お雛様を飾るためには、家の中はしっかり管理しないといけないなあ、「そういう事情のある家」ってどんな風にしてるんだろう、とか色々と想像させられました。