最終話:マンピーとの約束。
さて・・・マンピーのパパは見つかって、彼女んちは元の家族に戻ったわけで・・・
平和が戻ってきた。
だから僕とマンピーは仲良く通学して帰りは僕がマンピーをGスポットまで
送って行っていた。
問題はこれから・・・ゴブリンとご対面した時、たしかマンピーは言ったよね。
「もしゴブリンちゃんに勝てたらチューだけじゃなくて・・・ね?」
って・・・。
チューだけじゃなくて・・・って言った意味は?・・・当然その先だよね。
エッチさせてくれるってことだろ?
だから僕は昼休みマンピーに確かめてみた。
「あのさ・・・マンピー、ゴブリンにチェスで買ったらキスだけじゃなくて・・・
って言ったの覚えてる?」
「私、そんなこと言ったっけ?」
「言ったよ・・・その言葉、耳にこびりついてるよ」
「そうだっけ・・・ふ〜ん」
「白ばっくれるつもりなんだ・・・」
「あのさ・・・学校が終わったら、空くんのおうちにお邪魔してもいい」
「いいけど・・・話をはぐらかさないでくれる?」
「いいからいいから・・・じゃ、そゆことで一緒に帰ろうね」
なんだよ誤魔化されちゃったよ、言ったことは守ってもらわないとさ。
で、学校が終わって僕たちは仲良く手をつないでルンルン僕の家に帰ってきた。
今日もお父さんは仕事で帰って来てない。
たまに連絡が来て元気でやってるか?なんて聞いて来るけど仕事優先。
息子ひとり残してなんとも思わないのかな。
「マンピー、上がって・・・ソファーにでも座ってて、飲み物出してあげるから」
「今日って〜空くんのお父さん帰って来ないの?」
「そうみたいだね・・・これじゃ父子家庭とは言えないよね」
「どこも親には悩まされるね・・・でも空くんのおお父さんが家にいないのは
幸いかな?」
「なんで?」
僕がそう聞くとマンピーが・・・マンピーが・・・。
「え?マンピーなにしてんの?」
なんとマンピーが制服を脱ぎ始めたんだ・・・それもゆっくり、もったいぶって
挑発的に・・・ニタニタ笑いながら・・・めっちゃエロい!!。
「いやいや・・・制服を脱ぐんなら自分んちに帰ってにすれば?・・・ここじゃ
マズいでしょ・・・僕がいるんだよ」
「空くんがいるからだよ・・・誰もいないのに制服脱いだら私、馬鹿みたいじゃ
ない」
「エッチだって相手がいないとできないでしょ?」
「エッチ?」
マンピーは制服を全部脱ぎ捨てた・・そこにはフランスの画家アレクサンドル・
カバネルが描いたビーナスが立っていた。
なんて美しくて妖艶な体・・・僕はただただ見とれてしまった。
「私、自分が言ったことくらいちゃんと覚えてるよ」
「確かにゴブリンちゃんにチェスで買ったら、キスだけじゃなくて・・・って
言ったよね」
「だから空くんにキスだけじゃないこと、させてあげなくちゃって思って」
「約束だからね・・・それになにより空くんは私のダーリンだから」
「え?いいの?・・・まじで・・・どうしよう?どうししょう」
「なに焦ってるの?・・・喜ぶところでしょ」
「いや、そりゃ嬉しいけど・・・いざとなるとビビっちゃうし・・・」
「んもう・・・ヘタレ、制服脱がした責任とって」
「いやいや僕が脱がしたわけじゃなくて、マンピーが勝手に脱いだんじゃん」
「あ〜そう言うこと言うんだ・・・空くん、女に恥かかせちゃダメだよ」
「たぶんだけど、エッチは私のほうが経験豊富そうだから、ちゃんとリードして
あげるから・・・空くんはじっとしてたらいいから」
「でもさ、エナジー吸い取れれちゃうんだよね」
「どのくら吸い取られちゃうのかな?」
「もうバーカ・・・そんなことにならないようちゃんと用意してるから」
「え、なに用意って・・・なに怖いな・・・ムチでしばかれるのかな?」
「それはノーマルなエッチを充分楽しんでからね」
「じゃなくて、これ・・・これしてたら私の中に空くんのエナジーが流れ込む
ことないから・・・私も妊娠しなくて済むし・・・」
マンピーが何かの小さな袋を僕に差し出して見せた。
僕はそれがなにかすぐに分かった。
「あ〜・・・コンドーム・・・そんなものいつの間に?」
「私がつけてあげるからね、空くんのフランクフルトに・・・」
おおよそ人間の男で悪魔とエッチなんかしたのはきっと僕だけなんだろうな。
マンピーとのエッチはそれはもう凄すぎて、とても言葉では表現できない。
うう、悶絶の連チャンだよぉぉぉぉぉ。
あ、そうそうゴブリンのおっさんは人間界で起業して今は従業員を雇って社長
なんかやってるんだって、商才があったんだね。
それと最初にマンピーと空中で戦ってたハゲの借金取りはマンピーの強さに
ビビったのか、あれから一度も人間界に来てないらしい。
あんなムチでしばかれたらね・・・ビビるよね。
いつか僕もマンピーにムチでしばかれてみたい・・・。
おしまい。
※文中のカバネルは「ヴィーナスの誕生」を描いたフランスの画家アレクサンドル・カバネルのことです。
七色マンピー。〜悪いけど私、悪魔だから〜 猫の尻尾 @amanotenshi
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