残酷な運命は私たちを切り裂く。それでも、夜空を照らす星は輝く。

ねぇ、「幸せ」って何だと思う?

君のそばにいたかったよ。ずっとずっと、君の手を握っていたかった。

――でも、それは出来ないんだね。

なんで、世界は私達のことを切り裂こうとするのだろうか?

◇◆◇

あまりにも突然だった。

泣いている暇さえなかった。

君が突然告げた別れの言葉は、抜けない槍のように私の心に深く突き刺さって抜けない。

……ねぇ、私の何がダメだったのかな。

その理由を、私は後になって知ることになる。


信じられないような事実だってこの世にはある。

それは、残酷な程に私たちに降りかかる。

絶対に当たって欲しくない嫌な予感は虚しくも的中して。君は――


最期に遺された手紙。

きっとその内容に、込められた思いに、あなたも涙する。