素晴らしいレビューは他の方々に譲るとして。 小説を書くことは街を作ることに似ている。 そして登場人物がいくら躍動していても、書き手はその世界には入れない。 エンデの「はてしない物語」ではないが、読書をしながら、どれほどその物語の中に入りたかったことだろう。 子どもの頃から、どれほど、その世界の住人になりたかったことだろう。 それは自分でお話を書くようになっても変わらない。 自分が作った街の中から自分だけが弾き出されている。 それは小説を書くことに少し似ている。
子供の頃の思い出であるはずなのですが私には、人類文明起源の歴史か或いは、神話を読んでいるようにしか思えませんでした。ただ哀しいだけの記憶ではないそこには、人間の尊厳と一縷の望みが凝縮された何かが確かにあったのだと思わずにはいられないのですあなたの胸には何が残りましたかあなたはこのような流れに乗ってはいませんかただ、都合がいいからと大切な何かを黙殺し尊厳を破壊する、そんなことが許されていいはずがないと心から叫びたいと思いました
これは素晴らしい。色々な感情がこみ上げます。約1500文字でこの豊かさは驚異。是非読んでみて欲しい。