第1章魔の森編
異世界へ
修行がはじまってから数日がたった。私___アリシアは
今日も娘であるアズサの様子を見ていた。
「ふっ!」
アズサは剣の素振りをおこなっていた。
その太刀筋は日に日に鋭くなっていって
我が娘ながらその成長速度には舌を巻く思いだ。
この数日間アズサには剣術や体術、銃の
基本的な扱い方などを教えていったが
そのすべてをまるでスポンジが水を吸収するが如く
どんどん覚えていった。ある程度はスキルによるものだとしても
やはり元から戦闘センスがずば抜けて高かったのだろう。
この調子ならあの世界に行っても生きていけるはずだ。
それにもしかしたら『あの子』も救ってくれるかもしれない。
本当は可愛い娘をこんなことに巻き込みたくはないのだけれど・・・。
それでもこの子ならきっと救ってくれる。それに『あれ』も
どうにかできるかもしれない・・・そう思わずいられなかった
・・・・・・・・・
ドパンッ
「できたー!!」
私____アズサは五発の弾丸で
10個の的すべてを壊すことができた。
《ビリヤードショット》
弾丸に弾丸をぶつけて跳弾させたり壁で跳弾さたりして
複数の対象を打ち抜く銃技。
ただし習得難易度Sの激難スキルなのだ。
「それをたった数日で習得した
あなたに私は恐怖すら覚えますよ」
「しれっと心を読まないで。あと
可愛い愛娘を怖がらないでよ」
「あなたが怖いのではなくて
あなたの才能が怖いのですよ。あと
自分で自分のこと可愛いとか言わない方がいいですよ」
「でも事実でしょ?」
「それは否定しませんが」
「ならいいじゃん。ってか気になってたことが
あるんだけど、さっき覚えた《ビリヤードショット》も
そうなんだけどこういった技はお母さんが元から
習得してた技なの?」
「私ってこう見えて結構長生きなんですよ」
「まぁ神様だから当然っちゃ当然だよね」
「はい。だけど長く生きてると結構ヒマを
持て余すこともあったりするわけですよ」
「ふむふむ。それで?」
「まぁそんなわけで地球の古今東西あらゆる武術を
習得してみたわけです。ちなみに剣術は我流です」
「なるほどねー」
そして私はそこから我流の剣術を編み出したってわけなのか
「さてと。これであなたに教えるべきことは
すべて教え終えました」
「お、それじゃあ?」
「はい。これからあなたを異世界に転移させます」
「やっとかぁ。話を聞いてから
早く行きたかったんだよねぇ」
ってか右も左も分からない状態でいきなり
異世界に放り込まれるのがだいご味だとだと思うですが?
「可愛い可愛い愛娘にそんな鬼畜なことができますか!!」
「あ、はい」
・・・最近思ってたけどお母さんってかなり親バカだよね
「親バカで何が悪い!!!」
開き直っちゃったよ
「はぁ・・・。それにしてもこうして直接お話できるのも
今日で最後なんですね・・・。とても寂しい—いえ、ちょっとまってください。
ふふ。いいこと思いつきましたよ(^^♪」
「え、いいことって?」
「気にしないでください」
なんだろう。なんかいやな予感がする・・・。
「それでは、異世界に転移させますね」
「うん。お母さん、いってきます。」
「—!はい。いってらしゃい」
そうして私は光に包まれた
・・・・・・・・・・
「いってきます・・・か」
ふふっ。なかなかいいものね
・・・・・・・・・・
気が付くと私は草の上で寝ていた。
「えっと、うまく転移できたのかな?」
とは言っても確かめようが
ないんだけど・・・ってああそうだ、この時のために
あれがあるんだった。
「アカシックレコード」
そう唱えると私の手元に一冊の本が現れた
「えっと、現在位置はっと」
そう呟きながら本をめくっていく。
ホント、このスキルって知りたいことがすぐに分かって
便利だよねぇ。あ、あった。
《魔の森》
強力な魔物が犇く森。一度奥まで入りこむと
二度と生きては帰れない。
「お母さあああん!?」
え、なんてところに放り込んでくれちゃってるの!!?
バカなの、もしくはバカなの!!!?
いやまぁ自分で言うのもなんだけど私の実力的にその辺の
雑魚相手だったら完封できるけども初手で魔の森はないんじゃない!?
なぜ私がこんなに焦っているかとゆうとこの魔の森は
通称帰らずの森と言われていてベテランの冒険者でも一瞬の
油断で命を落とすほどの危険な森なのだ。
お母さんからこの森の危険性をいやとゆうほど教えられていたので
できれば近づきたくはなかったのだけどまさか初手魔の森スタートだとは
思わなかったなぁ・・・。
「はぁ・・・まぁいいや。今の私だったらこの森でも
なんとか生き残れそうだし」
転生直後だったら実力的な問題で恐らく生き残れなかっただろうが
今の私は修行を経て実力的にもステータス的にも大きくパワーアップしているのだ。
ちなみにこれが私のステータスだ。
アズサ
年齢 十三歳
種族
称号 夜の王
Ⅼv30
HP100000
ⅯP120000
攻撃力90000
防御力80000
素早さ90000
耐性 全状態異常耐性 日光耐性 即死耐性
スキル
言語理解 眷属化 血液操作 武器使い
体術 フルドライブ リミットブレイク・オーバードライブ
暴食の王牙 色欲の魅惑 錬成 血盟契約 人化
血液変換 並列演算 並列思考 アカシックレコード 霧化
極天の
看破の魔眼
魔法
元素魔法 暗黒魔法 氷結魔法 生成魔法
重力魔法 時空間魔法 結界魔法 回復魔法
魂魄魔法
スキルと魔法は据え置きだけどステータスの伸びは
かなりすごいと思う。お母さんもこれなら大丈夫だってことで
この魔の森に転移させたんだと思う・・・多分・・・・きっと・・・・・メイビー。きっとそうだよね、うん!!
そう思うことにする!
こうして波乱に満ちた異世界生活がはじまった。
===============
はい。どうも、作者です。いやぁ思ったよりも
早く投稿できましたね。よかったよかった
次回は多分初戦闘になります。いったいどうなるんでしょうね~
自分でも分かってません←おい
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