転生者
森をしばらく歩いていると奥の茂みからガサガサッと物音がした。
「おっとさっそくのおでましかな?」
『ギャギャッ!』
茂みから出てきたのは一匹のゴブリンだった。
「うへぇ・・・、ゴブリンかぁ。まぁいいや
さっさと倒しちゃお」
げんなりしつつも私は腰の『黒狼』に手を添えて構え。
「黒狼流居合『残花』」
そして。
『ギャ?』
目の前のゴブリンが認識できないような速度でその首を切った。
「ふぅ」
私は息を吐きながら『黒狼』に付いていたゴブリンの血を
振り落とした。
異世界での初戦闘はあっけなく終了した。
「あっけないなぁ。まぁゴブリンだから
こんなものだろうけどもっと歯ごたえのあるのとか
出てこないかなぁ」
そう呟きながら私は倒したゴブリンの遺体を処理してから
先に進んだ。
・・・・・・・・・・
いやまぁ確かにもう少し歯ごたえがあるのが出てきて
ほしいとは思っていたけどさぁ。
『ガァァァッ!!』
「これはないんじゃないかなぁ・・・」
目の前で咆えている魔物は危険度Aランクの『レットオーガ』
オーガの上位種でそこらへんの魔物なんかよりも厄介な魔物なのだ。
『ガァッ!』
レットオーガはその大きな拳でパンチを繰り出してきた。
並みの冒険者や兵士ならば死を覚悟するだろうが・・・。
『ガ!?』
レットオーガは驚愕していた、それはそうだろう。なにせ・・・
「まぁ。いいんだけどさ」
自分の拳が刀に止められているのだから。
「ふっ!」
『グァァ!』
返す刀でそのままレットオーガの腕を切り落とした。
「これで終わりだよ」
そして。
「黒狼流功式二之型『雷華』」
『グガッ!?』
首を切り落とした。
「上位種とは言っても結局はこの程度なんだよねぇ」
まぁそれでも素材は高く売れるからそう言った意味では
嬉しかったかな。
素材を回収して先に進んだ。
・・・・・・・・・・
レットオーガを討伐して少し進んだところで
複数の気配を感じた。
「次は群れかぁ。ってこの気配・・・」
魔物の気配とは別に人間の気配を感じっとった
「てゆうかなんでこんなところに人間が?
気配から察するに追われてるみたいだし・・・」
この森に入るってことはかなりの高ランクの冒険者なはず。
それなら魔物の群れぐらい一掃できる。それにこの気配は
狼型の魔物のワイルドウルフだろう。危険度もⅮとそこまで高くない。
Bランク以下の冒険者でもソロで討伐可能だ。
それから逃げているとゆうことはⅮランク未満かそれとも・・・。
「考えてる暇はないか。
こっちに向かってるみたいだし助けないと」
私は気配のする方へ走り出した。
・・・・・・・・・・
しばらく走って気配の主にたどり着いた。
「って子供!?」
そこには二人の女の子がいた。
見たところ二人共私よりも年下っぽいけど・・・。
「ってそんなこと考えてる場合じゃなかった!」
思い切り地面を蹴ってジャンプして太腿の『グリール』と
『ガンフィル』を抜きながら二人の前に着地した。
「え、お姉ちゃん誰!?」
「いいから私の後ろに隠れてて!」
前を向いたままそう言って向かってくる魔物に銃口を向けた。
「
発動してその魔法を纏わせる私のオリジナル魔法。因みに銃弾には
全て魔力伝導率がいいアダマンタイト鉱石を使用している。
・・・この鉱石ってかなり希少なはずだけどお母さん一体どこで入手したんだろ。
『『『ガウッ!?』』』
一気に半部になった。
「
続けて放った
「ふぅ、これで終わりっと。もう大丈夫だよ」
「え、あ、た、助けてくれてありがとう・・・」
『ペコッ』
「どういたしまして。あ、自己紹介がまだったね。私はアズサ」
「あ、あたしはヒカリ。こっちは妹のノゾミ」
「・・・よ、よろしくお願いします」
「うん。よろしくね」
それにしてもヒカリちゃんとノゾミちゃんかぁ。
なんか名前が日本人っぽいんだよなぁ・・・。
・・・ひょっとして。
「それで二人はなんでこの森にいたの?」
「えっとなんか神様だってゆう人にてんせい?てゆうのを
させられて気が付いたらこの森に・・・」
はい間違いなく転生者です本当にありがとうございます。
「そうなんだ。その神様ってどんな感じだった?」
「えっと、おっぱいが大きくて髪の毛が金色なお姉さんでした」
「そっかぁ・・・」
・・・・おかさあああああああああああああん!?
なんでこんな小さな子達までこの森に転送してるの!?
気配からして二人共私と違って人間だよね!?
しかも戦い方も知らない素人っぽいし!!!
ホントに何考えてるのおおおおおおおおおお!?
「あの、どうしたんですか?」
「あ、ううん、なんでもないよ」
お母さんにはあとで色々と文句を言うとして
この子達のことが先だよね。
「それで二人はどこか行くあてとかあるの?」
「・・・ありません」
「そっか。それならさ、私と一緒に行かない?」
「え?」
「ここから先もさっきみたいなのが沢山出てくるよ。
だったら一緒にいた方がいいと思うけどな」
「でも・・・・」
「大丈夫。私、強いからさ。だから、ね?」
私は二人に手を伸ばした。
「私と一緒に行こ?」
「「はい」」
こうして私の新たな仲間が加わった
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どうも作者です!
いやぁ、またしても投稿が遅くなってすみません。
主に
ゲームとかゲームとかあとゲームとかやってました・・・。(ピクミン面白い)
てか新キャラどう動かそ・・・。
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