私の推し詩人アルチュール・ランボー
滝口アルファ
私の推し詩人アルチュール・ランボー
私の推し詩人は、
誠におこがましいのですが、
19世紀フランスの高名な詩人、
アルチュール・ランボーです。
16歳でデビューして、
20歳で詩を捨てた、
言わずもがなの、
早熟の天才詩人です。
とはいえ、
全くご存じない方も、
いらっしゃるでしょうから、
簡単に略歴を紹介します。
アルチュール・ランボーは、
ヴェルレーヌ、マラルメ、
コルビエール、ロートレアモンと並び、
「1870年の5人の異端者」の
一人に数えられるフランスの詩人。
1854年生まれ。
1891年死去。
享年37歳。
さて、
私がランボーの詩に出会ったのは、
はっきりとは覚えていませんが、
ボードレールの『悪の華』などの
フランス象徴派の詩を読んでいた、
22歳ぐらいのときだったと思います。
その頃の私は、
心身の不調に苦しみながら、
アパートの
一人暮らしの部屋の中で、
まるで救いを求めるように、
本を読み漁っていました。
まさに暗黒時代でしたが、
そんなとき出会ったのが、
ランボーの詩集だったです。
むろん、
フランス語ではなく、
日本語訳でしたが、
そこに並んだランボーの言葉から
ひしひしと感じられたのは、
圧倒されるほどの、
銀河のように煌めきの満ちた、
詩の世界でした。
こんなに美しく、
こんなに鮮烈で、
それでいて、
何処か寂しさを感じさせる詩を、
書いていた詩人が、
100年以上前に、
この地球に存在したことに、
私は驚きと喜びを感じたことを、
昨日のことのように覚えています。
あのとき、
もしランボーの詩に出会っていなかったら、
果たして今の私は存在していたのでしょうか。
命の恩人。
そう言っても過言ではない、
運命の詩人。
それがランボーなのです。
それから、
私はランボーの作風を
真似た詩を書き始めました。
私は未だに、
ランボーの背中を追いかけているのですが、
ランボーの背中は、
追いかけても追いかけても、
逃げ水のように追いつけません。
いいえ、
追いつけないからこそ、
追いかけ続けているのかもしれません。
もっと言えば、
万が一、
追いつけるとしても、
追いつきたくないのかもしれません。
私の憧れの詩人として、
永遠に私の心の中で、
静かに静かに
それが正直な気持ちでしょうか。
最後に、
私だけでなく、
後世の詩の世界に、
未だに多大な影響を与え続けている、
ランボーの詩の中で、
私が一番好きな詩のフレーズを
紹介しておきましょう。
それは、
小林秀雄訳の
「出発」という4行の短詩の中の
4行目のフレーズです。
「出発だ、新しい情と響きとへ。」
私の推し詩人アルチュール・ランボー 滝口アルファ @971475
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます