かぞく
2月28日
スーパーのタイムセールに合わせ買い物に来た私は大人と子供の2人を見かけた。子供は泣き、女が怒り、問題が起きているのは目に見えている。子供が
「ママの意地悪(泣)」
と言ってるところから察するに親子だろう。
女の方は背は大きいが、痩せているように見える。子供の方はというと背も大きくなく、とても小柄だ。気になって視てしまっていると聞こえてきてしまった。
『俺がこの子を守らなくては。』
私の悪い癖だ。”1616”にはそれぞれ発動条件がある。まぁ中には常時発動型もいるが、私の場合1分以上対象物が視覚に入っていればだ。
この声は女の物か子供のものか一瞬迷ったが、すぐに女のものだと気づいた。よく考えて見れば、子供を怒る女の声は太く低く、更には女にしては高い背なのだ。だからみんな不思議な顔をして見ていたんだ。今どき珍しくもないが男の母と子供か。複雑な形だ。私が解決できるようなものでもないので私はこの声を聞こえないものとした。
家族とは不思議な形だ。他人同士が愛を育み、その結果数人から大人数にもわたる家族という形ができる。それが血という繋がりによってか、それとも別の何かなのか私には分からない。しかし、今視た母親の声は間違いなく子供を思った声だった。どんな形であれ、人は守りたいと思う対象があれば強く何かを思えるのかもしれない。
1616ーイロイロー @kodo9_00
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。1616ーイロイローの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます