赤璧の鬼と藍の陽光

キャラクター設定

幽加（ユウカ） 阿廉（アレン）

鋭い歯(いわゆるギザ歯)と緑青色の瞳を持ち、くすんだ金の髪をひとまとめにした男。横髪だけが黒色をしている。色眼鏡がトレードマーク。

見た目はアラサーだが、正体は80年ほど生きた魔法使い。表の姿はアンティークディーラー。愛した者を失い復讐に奔った過去があるが、完遂の代償としてそれらに関する記憶を失い、記録に触れることすら出来ないようにされている。現在は復讐相手の息子である法藍陽太を引き取り、養子として育てている。

普段は丁寧でそつのない言動をしているが、その実、傷つけあうことを真の喜びとし自分に裏切られた人からの侮蔑に心を高鳴らせるような大概な性根の持ち主。精神的なもの以外に、もちろん肉体的な傷も好んでいるとのこと。

法藍（ホウアイ）陽太（ヨウタ）

鳶色の目に赤い髪を持つ細身の少年。

素直で明るいが、時々妙に翳りのある表情をすることもある。引き取られる前の記憶は忘れているらしい。現在は高校生。

　幽加阿廉はかつて法藍陽太に対し、己を親の友達と経歴を偽り身柄を引き取った。そして放任主義を通しつつも温かく見守っている。あるいは全てを知り、己を仇と認め、嬲り殺しにされる日を待ち望んでいる。