膨大な魔力を得たのに俺には魔法適性がないので魔力を使えません!?仲間のためになにかできることを見つけて精一杯頑張ります。〜仲間におんぶにだっこされる生活〜

ろぶりせ

俺のNEW?人生スタート

第一話 記憶喪失

気がついたら俺は、街の真ん中の噴水に腰掛けていた。

あれ、俺何してたんだっけ‥‥‥‥‥

う゛っ―――――

思い出そうとしたらひどい頭痛が襲ってくる。これは‥‥‥記憶喪失、か。

幸いにも、身分証明証の類とお金は持ち合わせていたので、なんとか生きていくことはできるか。

俺の名前は‥‥‥‥‥‥神蔵優磨カミクラ ユウマか。自分で言うのも何だが、ものすごくかっこいい。だめだ、厨二病がうずいてしまう。

つかこんな事考えてる暇はねえ。なにか思い出せねえかな。

しかし、過去の記憶が何も思い出せない。まあ、思い出せないのは仕方ない。いずれ思い出すだろうしな。

それよりももう日が暮れかけている。宿を探すとするか。野宿はごめんだ。

宿を探すために街中を歩いていると、やたらと視線を感じる。

俺、もしかしてなんかやらかしちゃったパターン?

と、少し不安も抱えながら、引き続き宿を探していた。

丁度いい宿を見つけたので、そこに入ることにした。

受付には可愛らしい女性がいたのだが、俺が入っていった途端、血相を変えて店の奥に飛び込んでいった。

え、もしかして俺、記憶無くす前にとんでもないことやらかした!?

更に不安がましにまして倒れそうなほどになってきたとき、店の奥から支配人であろう図体のでかいおっさんがすごい勢いで走ってきた。

震度3くらいか‥‥‥‥‥

冗談は置いといて、俺は

「しばらく泊めてくれ、宿代は出す。」


そう言った。だが、支配人は


「そんなそんな、宿代なんてただでいいです。好きなだけ休んでいってください。朝食や酒場などもありますが、すべてお代はいただかなくて大丈夫です。では、ごゆっくり。」


と少し怯えながらも俺に確かにそう言ってきた。

やっぱり、俺やばいやつやんか‥‥‥‥‥‥

「そうですか、ではお言葉に甘えて。」


まあタダはでかいからな。素直に甘えるとしよう。

にしてもなんでこんな扱いなのかもやもやして仕方ない。

しかしもう夜も遅い。

明日酒場の奴らに聞きに行くとするか。

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