二人の想い

愛菜

第1話


「待って。」



私は行こうとした彼の服の袖を引っ張り、彼を引き止めた。



*・゜゚・*:.。..。.:**:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・.。.:*・゜゚・*



患者である私と看護師である彼。退院前、部屋には二人きり。



そして、最後に思い掛けず、私は彼に抱きついたのだ。



私の気持ちが溢れてしまった瞬間だった。




強く強く抱き締めた。




私の腕の力の強さに、彼は私の想いを感じ、すると彼も抱き締め返したのだ。




回した腕と腕を強く握る。




彼は私の気持ちに応えた。







二人だけの空間。



二人の想いが重なる瞬間だった。






(このまま時が止まれば良いのに…)



私は強く願った。





そして彼は、抱きしめたまま私の耳元で



「頑張ってね。」



と、優しく呟いた。





私は腕を離し、うっすら涙を浮かべながら感謝の気持ちを持って優しく頷いた。





患者と看護師である立場を、二人は理解していた。





(これで最後だから…)

 



二人はそれ以上は求めなかった。いや、求めてはならなかった。





ただ、時が止まって欲しい…






〝ありがとう、またね、大好き〃






二人の想いは、一緒だったに違いない。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーend

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二人の想い 愛菜 @ain67

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