なにげない疑問を、さっと通り過ぎていく鳥影のように切り取る手腕には、目を見張るものがあります。さらに、作者の千里眼は、日常から宇宙へと軽々と飛び越えて、たった1行の詩なのに、大河小説を読んだような、壮大なスケールの余韻が薫り立つのです。ミクロとマクロの融合した、想像力の半端ない作品集です。