第12話
エリスはナイトが自分のために裸体を見せてくれたことが堪らなく嬉しかった。
ベッドから上半身を起こしたエリスはナイトの身体に手を伸ばして彼の存在を確かめるようにそっとその肉体に手を回した。
エリスが唯一見たことがある実の弟とは比べられない程にしっかりとしたナイトの分厚い胸板から感じる速い鼓動に目を閉じる。
「嬉しい…」
「エリス?」
「こんなに美しい身体を、ナイト様は誰にも見せてこなかったのでしょう?」
「あぁ」
「私しか知らない、ナイト様…」
うっとりとした声で自分の名前を呼ぶエリスに雄々しい何かが張り裂けそうなほど膨れ上がる。
身体に回された手よりも更に柔らかな胸がナイトの身体に密着して、ますます彼をおかしくさせた。
焦ったようにナイトにベッドに押し倒されたエリスは可愛らしく「キャッ」と声を上げる。
「はぁ、はぁ…、エリスっ…」
「ナイト、さま…?」
「もう我慢できない」
「え、っあ、んんっあぁぁっ…!!!」
強引に股を開き、急激に貫かれたエリスは今までで一番大きな嬌声を上げた。
痛みを伴うそれに自然と涙が零れる。エリスの様子がおかしいことに気が付いたナイトは急いで雄々しいそれをエリスの身体から抜く。
汗をびっしょりと掻いたエリスのラベンダー色の髪を撫でながらナイトは心配そうな顔で謝った。
「すまない、エリス…」
「…大丈夫よ、ナイト様。わたし、嬉しいの。ナイト様が私のことを求めて下さることがとても幸せなの」
嬉しそうに笑ったエリスはもう一度、と自分から懇願した。
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