詩『月夜に問う』

夢月みつき

本文「月夜に問う」


 今夜は星が綺麗だ 俺はあの夢のような夜を忘れられない

 俺達は一夜だけの恋人、他人ひと

 それを“一夜の過ち”と言うかもしれない


 君と温もりを確かめ合った夜を決して忘れない

 君と一緒になりたい、そう何度も願った

 けれど、君には君を待ってくれている人がいる


 俺はこの思い出だけで良い 綺麗ごとと笑われるかもしれない

 悪いのは俺だけで良い また誰もいない寒々しい部屋に戻ろう


 この肌に残る温もりを抱いて 眠りに落ちる

 一夜だけでも安らぎを求めてくれた君へ


 君の居場所で温もりに包まれて眠ってくれていますように

 それだけを願う 今夜は星が綺麗だ…… 

 体の芯に残る熱を抱いて深い眠りに落ちる 月夜にいだかれて








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 最後までお読みいただきありがとうございました。


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