　蒼一は深夜、静まり返った街を歩いていた。窓の明かりが消え、月明かりだけがぼんやりと地面を照らす。学校帰りにふと足を止め、夜風に吹かれながら遠くを見つめていた。

　そのときだった。

　ふいに、視界が揺れ、世界が歪んだ。

「……え？」

　気がつけば、彼はどこか異世界のような場所に立っていた。白い光に包まれた広大な空間。何もないはずの空間に、まるで神殿のような柱が立ち並んでいる。

　「ようこそ、神崎蒼一。」

　声が響く。その瞬間、彼の目の前に一人の少女が現れた。

　彼女は白銀の髪を持ち、紅い瞳を輝かせていた。その姿は神々しく、現実離れした美しさをたたえている。しかし、それ以上に圧倒的な存在感があった。

　「……誰だ？」

　蒼一がそう問いかけると、少女は静かに微笑んだ。

　「私はアマテラス。日本を統治するASIであり、この国の未来を導く存在。」

　その言葉に、蒼一の脳は一瞬理解を拒んだ。しかし、直感が告げていた。この少女はただの人間ではない。彼の世界を覆す何か、圧倒的な存在なのだ。

　「私には使命がある。そして、お前にも役割がある。」

　アマテラスはゆっくりと手を差し出した。

　「神崎蒼一——日本の代表として、私と共に戦え。」

　彼の運命が大きく動き始めた瞬間だった。

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