バレンタインのイベントと、「ホラー」としての幽霊のコラボレーションがとても綺麗で、ぐいぐい心を掴まれてしまいました。
バレンタインの日、依頼を受けて「とある事故物件」を訪れた弐千佳や有瀬たち。現地に行く前に近くのスーパーで高級チョコレートを奮発して買ってみる。
その先で事故物件を訪れ、彼女たちの前には「とある幽霊」が姿を現し……。
この幽霊の設定が、とても綺麗に「バレンタイン」というものと絡められていたのが秀逸でした。
本編の冒頭で「とある有名な高級チョコレート」についてのある薀蓄が語られるのですが、それとまさにリンクするような設定。
チョコレートとホラーという素材が綺麗に溶け合い、コメディとして昇華されていく感じ。
弐千佳たちの生き生きとしてやり取りもいいし、「除霊」として行うことになる「ある行動」が持つインパクトがとにかく凄い。
この時、彼女は一体どんな感情で「全て」を実行するに至ったのか。ここで抱え込むことになった感情を処理しきるまで、一体何時間、いや何日が必要になるのか。
実際にこんな経験をしちゃったら、もしかすると十年や二十年経った後でもふと思い出し、「妙な気持ち」に苛まれるのではないか。
そんなことを色々と想像させられるようなインパクトに満ちていました。
バレンタインらしい雰囲気もたっぷり味わえ、ホラーとしての雰囲気も、コメディとしてのテンションも全部味わえる、とっても楽しい作品でした。