死体装飾家とは何なのか?

死体装飾家の無花果さんは、依頼人の求めに応じて助手のまひろ君と共に、死体を探して、『作品』に仕上げる。

彼女は依頼人への質問から、死体になった人物もしくは犯人の行動や気持ちをトレースして、死体の居場所を突き止める。

だが、決して探偵ではなく、犯人を探して当てるわけではない。彼女が探すのは、あくまで死体だ。

そして、彼女の作品。死体を作品にするわけだが、決して死者への冒涜ではない。

死者の無念や気持ちを、最大限に引き出して、作品を作り上げる。

そして、依頼人に、その人物の想いを突きつける。

それが、死体装飾家という仕事なのだと、私は感じました。

その仕事の過酷さゆえに、彼女自身消耗し、文字通り命を削って作品を仕上げているわけだが、何が彼女を死体装飾へと駆り立てているのか?

これからの展開が楽しみです。

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