”ほんもの”の詩に出会えた喜び。
- ★★★ Excellent!!!
自分ににとって本物の詩とは何か。奇をてらった表現、それが詩なのか、自身の内に淀む思いを切々と言葉にすればそうなのか。
長年に渡っての疑問がこの作品群に触れるに折、氷解した様な思いです。日々を営み、過ごす内、何か日頃使う言葉では言い表せない、そんなモヤモヤと何時までも心の奥に残り続ける、そんな一種言い表し難い”何か”。
作中に於いて、そんな何かを次々と矢継ぎ早にこれ以上的確に言い表せない、そんな思いにさせる、きらめきを持った言葉が紡ぎ出される様は圧巻の一言です。
豊富な語彙から導き出される、きらきらと、光を放つ珠玉の言葉たち。自分にとっての詩が此処にある、そう感じました。
才能? 天才? そんな陳腐な安っぽい言葉ではない「本物」の詩に触れる事の出来る喜び。
皆さんも是非堪能してみて下さい。どれか一つでも皆さんの心の琴線に触れる一編に出会えるかも知れません。