この作品、最初は「ピーターパン? ファンタジーかな?」って軽い気持ちで読み始めたんですが、
気がついたらラストで静かに涙を流していました。
主人公の「アイ」と、彼女のそばにずっといた少年「ピーター」。
彼が一体何者なのか、どうしてそんなに優しく見守ってくれるのか……
読み進めるほどに胸がじんわりして、懐かしさと切なさが交差するような感覚になります。
色鉛筆で描かれた挿絵もとても素敵で、毎話ちょっとした絵本のような雰囲気があって癒されます。
大人になった今だからこそ、
「子どもの頃の想像って、本当はどこまでが夢だったんだろう?」
って思わせてくれるような、そんな物語でした。
あったかくて、ちょっと寂しくて、でも読後に優しい気持ちになれる……
そんなお話を探している人に、心からおすすめです。