解放のリべレ

@aliceTaylor

第1話 伝説の男

 1998年日本、世の中はバブル崩壊後不況が続いていた。世の中は不信感と不満が積もりに積もっていた。そんな日本を変えようと革命を企てるものも勿論いた。だが現実はそう上手くいかない。素人がテロを企てたとこでバレて逮捕が結末だ。


 そう、"素人"なら。



1998年4月...


「笹川さーん、晩飯どうします〜?」


「ラーメン」


「え?またラーメンですか〜?もう3日晩飯ラーメンですよ!いい加減違うの食べたいですよ〜」


「ラーメン」


「はいはい、分かりましたよ〜」




【地元の母さんへ

俺は今素敵な師匠の元で修行させて貰っています。師匠はとてもダラしない人でゴミを捨てられない、部屋を片付けられない。昔母さんが俺の部屋を片していた時もこう言う思いで片していたのかなと思ってしまいます。でも師匠はとても凄い人なんだ!爆発範囲を計算で全て導き出せる圧倒的脳内CPU、そして圧倒的な爆弾作成技術!これはもう師匠にのみ許された神の技だと思っています。この技を受け継ぐ為に俺はこの人、世紀の爆破テロリスト笹川成吉の弟子になりました!これからも頑張ります。 by飯塚智春】



「よし書けた!」


そう思い俺は手紙を封筒に入れようとする。だが笹川さんは俺から手紙を奪う。


「誰が自分の親にテロリストって事を伝える文送るんだよ、アホか」


そう言って俺の手紙はタバコの火で燃やされてしまった。


「えぇぇぇ!ちょっとくらい良いじゃないですか!地元の母さんもきっと俺の体のことを心配してるに違い無いですよ!」


「手紙書くなら爆破とかそんな物騒なもん書くんじゃねぇってんだ」


笹川さんは呆れながらそう言った。


「ところで晩飯はもう頼んだのか?」


「いつものラーメン屋で出前頼みましたよ」


「それならいい」


そう言って笹川さんは椅子に腰をかけタバコを吸い始めた。


「笹川さんいつになったら俺は爆弾を作らせてくれるんですか」


少し不満げに俺は言う


「お前はまだダメだ、0.1g単位で火薬を測れない用じゃ作らせてやれねぇよ」


「0.1gくらい変わらないですよ!」


「馬鹿者が!俺は0.1g単位で爆薬の量を計算してるんだ、少しでも違うと俺の計算している爆破範囲よりデカくなるかもしれねぇ、もしかしたら小さくてミスが起きるかもしれねぇ。爆弾ってのはそんな緻密な世界なんだよ」


これは笹川さんのいつもの口癖


「へいへい、すみませんね。細かい作業が苦手で」


皆は思うだろう。爆弾の作れない俺はなんでこの人に着いているのか、理由は簡単だ。俺は実行係だ。

笹川さんの作った最高級の爆弾を俺が爆破現場に持って行き設置そして爆破、それが主な仕事。

そしてもう1つ、それは材料の調達等の仕事。時には政府の機関に入り込み特殊な材料を入手したりする。例えばそうだ、この前の仕事の話でもしようか…



1997年12月24日.福島

俺はクリスマスイブに仕事をさせられている。なぜ今日なのか他の日じゃダメなのかと俺は笹川さんに頼みまくった。だがダメだと、どうやら今日しか手に入らない物らしい。


それはなんと生物兵器!言ってしまえば殺人ウイルスだ。いやいや、俺一歩間違えたら殺人ウィルス浴びまくって死ぬって、、怖


なんで今日なのかと言うと唯一研究所の外に運び出される日だからだ。まぁ手に入れてもパリンッと割ったりしたら俺は即死。


「さぁてと、1人でどうやって強奪してくるかなぁ」


予め研究所には仕掛けをしている為一応大丈夫だとは思うが心配は拭いきれない。そんな心配を他所に時間は過ぎていき遂に厳重なトラックが現れた。


「アレに乗せるのね〜じゃあ仕事始めますか」


そう言って俺は行動を開始する。まずはバレない限り最大限トラックに近寄る。その後厳重な扉を爆弾でドカーンとして取る!以上。

もし爆発の威力が高すぎてウイルス入れてる物が壊れでもしたらここに居る人間は全員あの世行きだ。

だがそこは大丈夫だろう、なぜなら笹川さんが作った奇跡とも言える爆弾だからだ。緻密に計算された火薬の量は笹川さんの計算通りの範囲を爆破し俺を導いてくれる。

まぁあとは俺がタイミングを間違えない事だけ。


時計を見る。あと10秒、9、8、7、6、5、

0.1秒でも間違えたら俺は死ぬ簡単な話だ。つまりミスらなければ良いだけ簡単だ。

4、3、2、1……


「今だ」


0.1秒のズレもない完璧な爆破それにより厳重な扉は程よく破壊され破壊された扉の先にはウイルスを運ぶ研究所職員がいた。


「流石は笹川さん!」


そう言いながら俺は突っ込む。職員が抵抗をしようとしていたが

(残念遅すぎる)

抵抗する間もなく頭を撃ち抜かれた職員は糸の切れた人形の様に床に転がった。

そのまま俺は試験管を奪い準備しておいた逃走用のバイクで逃げた。


「笹川さんこのウイルスは何に使うんですか?」


「日本という腐った国をひっくり返す為の最後の砦さ」


笹川さんはそう言い不敵な笑みをこぼしていた。





そして現在


「笹川さんラーメン届きましたよ〜」


「はいよ〜」


そんな笹川さんはラーメンを食べている。致死量と思えるほどの胡椒を振って、、


「それ絶対ラーメンの味胡椒で消えてますからね!」


「分かってねぇな若造が、それがうめぇんだ」


笹川さんはバカ笑いしながらそう言った。


「ラーメン食べるのは良いんですけど、俺の次の仕事はいつですか?」


俺は気になってたので聞いてみた。


「そうだな、来週だ」


「俺は次何を取ってくれば良いんですか〜?」


そう聞くと笹川さんはニヤリと笑う


「おめぇが取ってくるものはねぇ、次はデケェ花火が見えるぞ」


「おぉ!遂にデカいの出来るんですね!でもその笑い方気持ち悪いですよ」


「うるせぇ」


「で!どこがターゲットなんですか!」


「赤い鉄塔、東京タワーだ」


俺は思わず固まる、スケールがデカすぎた。んなアホなそんなの爆破したら、、、


「最高すぎます!」


「そうだろ!今回は過去トップクラスにでけぇ計画だ、絶対成功させるしかねぇ」



俺はワクワクが止まらない。この腐った世界が変わりゆくのを、こんな凄い人の隣で見れるんだ。

僕はなんて、、、なんて幸せ者なのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

解放のリべレ @aliceTaylor

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ