受講生による合評会

 今回の受講生は13名。

 さすがに全員文を回し読みして、合評シートを書くのは大変だということで、それを6名と7名の2グループに分けて合評会を行うことになりました。

 僕は7名の方のグループに入りました。(ちなみに、第2回で紹介した「忍者」と「自転車」の方はもう一方のグループでした)


 以下、グループ分けと作品のタイトルをご紹介します。内容についても簡潔に触れてみます。(まめいえの独断と偏見です。もしも受講生の方がここを見られていて、勝手に載せるな! という場合はご連絡ください。即削除いたします)


☆☆☆

【Aグループ】

「ハート、みっけ」

 冷蔵庫にあったはずのハート型のチョコレートがなくなった。どうやら街に逃げ出したらしい。探しにいかなくちゃ!


「白波の風鈴」

 屋台で貰った白波模様の風鈴。それには九十九神が宿っていた。ひと夏の不思議体験。(これ、中学生の作品です)


「ザァーの産まれた場所」

 私の産まれた場所はどこだろう。どうやら川の上流にいくとわかるらしい。命の源流を探して旅に出る話。


「となりのとなりのススムくん」

 自分の住んでいた街の様子を詳しく描写している下町人情ラプソディ的な自伝的作品。


「とおい日の多羅」

 戦争によって村を追われた人々の話。その本人から直接聞いたことを後世に伝えるために作品として残された。


「シャラシャラ」

 ダンスの練習に出たくない女の子。先生の部屋に隠れていると、一人の男の子に見つかってしまい……。


「チビかまくん」

 カマキリを触ろうと思ったら脚をちぎってしまった。それを近所に住むマッチョに見つかってしまい……。あれ、なんか違う。


☆☆☆


【Bグループ】

「さい強の自転車」

 まだ補助輪つき自転車なのかと馬鹿にされて、それなら勝負だ! と僕は補助輪付き自転車の改造を始める。果たして勝負の行方は。


「ガムシャラ!」

 突然父が京都の時代劇映画村で働きたいと言い出し、移住。父の仕事場に行くと、子役として練習に励んでいる少年と出会う。


「おくりもの」

 父に買った灰皿をいらないと言われ、庭で割ってやろうと決意。するとモグラが現れて、ここは俺の縄張りだからやめろという。


「うな川の神様」

 田舎のじいちゃん家に遊びに行く。川で大きなうなぎを釣り上げるが、それは川の主。逃してあげるといいことが。


「縄文ジャーニー」

 どんぐりクッキーを食べると縄文時代にタイムスリップ。そこで出会った少女に連れられて、縄文生活を体験する。


「ここだけの友達」

 動物が集まる学校にヘビが転校してきた。一人ぼっちのヘビに対して、人気者のウサギがそっと寄り添う話。

☆☆☆


 内容に関しては全てをメモしきれたわけではないので、大雑把です。だいたいこんな感じのお話でした。

 

 そのどれもが「これまでの自分の中で、大したことではないんだけれど、どうしてもひっかかっている出来事や、忘れられずにいるエピソード、誰にも内緒にしてきた小さな出来事」などから想像を膨らませて書いた作品です。

 しかも、全員先生からアドバイスをいただいて内容をブラッシュアップさせています。面白くないわけがありません。


 もう一つのグループの作品に合評シートは書けませんでしたが、休み時間等を利用して、全員分の作品を読むことができました。忍者も自転車も大幅に変わっていて読んでいて楽しかったです。そこはまたいずれ詳しく書きます。


【今回のまとめ】

 自分の中にあるエピソード、それはとんでもないオリジナリティのかたまりです。

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