第12話
私は少しムッとして、
「貴方こそ大丈夫なんですか?寒いですよ?」
「僕?……うん、この雪が止んだら、行くよ」
青年はそう言って、空を見上げた
その唇に微笑を浮かべ、嬉しそうに雪を眺めて。
そんな彼の様子を見て、
「雪が好きなんですか?」
と、思わず聞いてしまった。
すると青年は、流し目で私を見て、
「好き、かな。君は?」
「……好き、だと思う」
「ははっ、なにそれ」
面白そうに笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます