安心出来る場所

虎太郎くんは一瞬、私の行動に驚いていたけど、安心してくれたのか、直ぐに力が抜けていた。


「“大丈夫。ここは安心出来るところだからね。”」


ゆうこちゃんが言ってくれた言葉を虎太郎くんにも言った。


「………」


静かに泣く虎太郎くん。

気が済むまで泣いて良いんだよ。



15分ぐらい泣いて、ようやく落ち着いたみたい。


「カレー冷めちゃったね。温め直そうか。」

「うん。」


私は虎太郎くんのカレーをレンジで温め直した。


「あ、虎太郎くんってチーズ好き?」

「うん。チーズ大好き。」

「そうなんだ!私もなの。

今冷蔵庫見たらチーズがあったから、チーズ乗せるね!」

「ありがとう」


改めて頂きますをした。

虎太郎くんは黙々とカレーを食べている。


「お味はどう?」

「おいしい。」

「!本当!?辛さとかどう?」

「ちょうどいい。」

「良かった!沢山作ったから、いっぱい食べてね!」



「ごちそうさまです。」


作り過ぎたと心配だったカレーも、虎太郎くんが沢山食べてくれた。

残りはどうにかして私の明日のお弁当にしよう。


「沢山食べてくれてありがとう!」

「あ…、お皿洗いはおれがする。」

「じゃあ、明日からお願いしようかな。

今日はずっとバタバタしてたから、ゆっくり休んで。」

「わかった。」

「虎太郎くん、テレビ見る?」

「うん。」


私は普段付けないテレビを付けた。

ニュースが苦手だし、バラエティーとかも見ないから、テレビは部屋のインテリアと化していた。

彼にリモコンを渡し、好きな番組を見てねと伝えた。



お皿を片付けてから、明日の朝食と自分のお弁当の仕込みをした。

朝に弱いから、前の日に殆どやってしまうことにした。

そもそも虎太郎くんは給食だから、

自分の分のお弁当を一生懸命作る必要は無いんだけど。


虎太郎くんは、お笑い番組を見ていた。


「虎太郎くん。」

「……」


返事がないなと思ったら、どうやら寝てるみたい。

今日はずっとバタバタしていたからね。

ゆっくり休んでね。

虎太郎くんの部屋まで運ぶと起こしちゃいそうだから、そっと彼を寝かせて、布団をかけた。

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少年と私の同居生活 ぽんた @pontaimo

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