安心出来る場所
虎太郎くんは一瞬、私の行動に驚いていたけど、安心してくれたのか、直ぐに力が抜けていた。
「“大丈夫。ここは安心出来るところだからね。”」
ゆうこちゃんが言ってくれた言葉を虎太郎くんにも言った。
「………」
静かに泣く虎太郎くん。
気が済むまで泣いて良いんだよ。
◇
15分ぐらい泣いて、ようやく落ち着いたみたい。
「カレー冷めちゃったね。温め直そうか。」
「うん。」
私は虎太郎くんのカレーをレンジで温め直した。
「あ、虎太郎くんってチーズ好き?」
「うん。チーズ大好き。」
「そうなんだ!私もなの。
今冷蔵庫見たらチーズがあったから、チーズ乗せるね!」
「ありがとう」
改めて頂きますをした。
虎太郎くんは黙々とカレーを食べている。
「お味はどう?」
「おいしい。」
「!本当!?辛さとかどう?」
「ちょうどいい。」
「良かった!沢山作ったから、いっぱい食べてね!」
◇
「ごちそうさまです。」
作り過ぎたと心配だったカレーも、虎太郎くんが沢山食べてくれた。
残りはどうにかして私の明日のお弁当にしよう。
「沢山食べてくれてありがとう!」
「あ…、お皿洗いはおれがする。」
「じゃあ、明日からお願いしようかな。
今日はずっとバタバタしてたから、ゆっくり休んで。」
「わかった。」
「虎太郎くん、テレビ見る?」
「うん。」
私は普段付けないテレビを付けた。
ニュースが苦手だし、バラエティーとかも見ないから、テレビは部屋のインテリアと化していた。
彼にリモコンを渡し、好きな番組を見てねと伝えた。
◇
お皿を片付けてから、明日の朝食と自分のお弁当の仕込みをした。
朝に弱いから、前の日に殆どやってしまうことにした。
そもそも虎太郎くんは給食だから、
自分の分のお弁当を一生懸命作る必要は無いんだけど。
虎太郎くんは、お笑い番組を見ていた。
「虎太郎くん。」
「……」
返事がないなと思ったら、どうやら寝てるみたい。
今日はずっとバタバタしていたからね。
ゆっくり休んでね。
虎太郎くんの部屋まで運ぶと起こしちゃいそうだから、そっと彼を寝かせて、布団をかけた。
少年と私の同居生活 ぽんた @pontaimo
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