第9話
適当に起こす
そう言って 部屋へと消えた一哉
気持ちが悪い事に
俺と一哉は…同じ部屋に住んでる
リビングを挟んで
部屋は別れているが
何が楽しくて
男と同居しなきゃなんないのか…
マジでねぇ
本来なら
同じマンション内で
別の部屋を借りる
現に 俺が高校に入学して
このマンションに入った時は
一哉は近くの別のマンションに住んでた
一哉が引っ越して来たのは
俺が…少年院から出た時か
若気の至りで
警察の世話になり
親父と兄貴の判断により
少年院にぶち込まれた
華村會には顧問弁護士がいるから
その気になれば…
俺を出す事はそう難しくなかった筈
それなのに
「グダグダ言わずに
大人しく入っとけばいい
未成年だしいい勉強になるだろう」
そう言って息子を少年院へ
ぶち込んだ親父
やっと出てきた俺を待ち構えていたのが
一哉との同居生活だった
*
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