第15話
星十倉と綿心はリビングのテーブルに向かい合って座り、緑茶を楽しんでいた。茶葉の香りが広がる中、二人の間にはしばらく静かな時間が流れる。星十倉はカップを手にしながら、少し緊張した様子で言葉を切り出した。
「この前、私が書いた感想のノート、どうだった?」
綿心はその言葉に少し驚いた様子を見せたが、すぐに落ち着いた顔で答えた。「とても参考になりました!ほんとうにありがとうございます。」彼女は少し考え込みながら続けた。「えっと、具体的には『セリフの強化』『地の文の補足』『感情表現の深化』『物語全体のボリュームアップ』の部分ですよね。今、全力で改良作業してるんです。」
その言葉に、星十倉は思わず微笑んだ。「そう言ってもらえて嬉しい。」彼女は緑茶を一口飲みながら、綿心がその改良作業にどれだけ真剣に取り組んでいるかが伝わってきて、胸が温かくなった。
「実は、小説を書くのは、私、あんまり習ったこともないし、ほとんど独学でやってるんです。」綿心は少し照れくさそうに話し始めた。「だから、星十倉さんからもらった助言、本当にありがたくて…。自分では気づかなかったことを指摘してもらって、目から鱗って感じです。」
その言葉に星十倉は、綿心の素直な反応に胸が打たれた。自分が彼女の創作に役立つことができたのだと、なんだか誇らしい気持ちになった。彼女の情熱が伝わってきて、改めて彼女の作品に対する応援の気持ちが強くなった。
「改良の余地はまだあるかもしれないけど、それがまた面白いところだと思うし、綿心がどういうふうに物語を膨らませていくのか楽しみだよ。」
綿心はうんうんと頷きながら、星十倉の言葉に安心したような表情を浮かべた。「ありがとうございます!星十倉さんの言葉を参考に、もっともっと良い作品にしていきます!」彼女の目は真剣で、どこか強い意志が感じられた。
二人はお茶を飲みながら、創作の話をし続けた。お互いの意見を交わすことで、気づくことが増えていくような気がした。星十倉も綿心も、言葉を交わしながら、自分たちの世界を少しずつ広がっていくのを感じていた。
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