ありふれた日常の中の幸福

日々つらつら過ごして

すれ違うだけの人々に生活があって

車窓を過ぎる家の数だけ人生があって

関係ないから見えないけれど


夕陽、その下で「また明日」

駆ける子供らに目くじら立てる老人

明日にも死にたい虚ろな青年が

すれ違いざま誰かに当たって舌打ち


明日なんか気にしないって体で

前見りゃしない女子高生

信号無視の車に鳴らすクラクション

何でもねえ日常のワンシーン


もし明日大地震があったら

無力にも全部崩れちまう

まるで都市開発ゲームみたいに

積み上げたもんは全部台無し


「なんで自分が」ってありふれた泣き言

それでも挫けない人々がまた創って

時間かけてまた積み重ねていく日々

それをいつか「歴史」と呼んで


ってそんな事なんか誰も考えやしない

不況続きのこの国じゃ今日で手一杯

そんな日常に生きてる誰かの何気ない一日を

僕はそれを「幸福」と呼んで


つまんねえ話を今日も書いてます

パッとしないような日常の話を

それでも何故だか読んでくれる人が増えて

何でだろうな、感謝します

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