第8話 それより夢中でコスプレをしている時間が楽しかったの、幸せだったの

 さて、次はシーン的に続きのこれですね。


 ”楽しい”


 ”もっと、もっともっと可愛くなりたい”


 ”……そうよ,私はただ可愛くなりたかった”


 ”勝ち負けなんか欲しいわけじゃなかった”


 "誰かに可愛いって言ってもらえるのが嬉しくて、自分のことを好きでいられる時間が増えた”


 ”そんなことと人生で一度もなかった”


 ”なにより、なによりそれより夢中でコスプレをしている時間が楽しかったの、幸せだったの”


 ”だからずっとコスプレをしたいと思った、でも”


 ”幸せな時間をずっと続けるためにはおびただしい苦労と葛藤と悪意と戦わないといけなかった”


 ”いつの間にか私は時分を守るために心を殺すことしかできなくなっていた”


 ”私はただ好きなことを続けていたいだけだったのに”


(中略)


 ”思い出したから、コスプレは楽しいってことを”


 ・・・


 好きなこと、楽しいことを楽しいままに続けるだけというのも結構むずかしいのですよね。


 どうしても飽きてしまうものはありますし、時間的なものや体力や精神力の衰えなどもありますし。


 それでも、初心を思い出すのは悪いことではないのではないかなと思ったりします。

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