第9話 「天野先輩はコスプレを生産だと捉えますか?消費だと捉えますか?」

 大夫あいてしまいましたが、今度は15巻のセリフです。


「天野先輩はコスプレを生産だと捉えますか?消費だと捉えますか?」

「…」

「ふ」

「?」

「???」

「リリサには簡単な言葉で話かけてくれ」

「すみませんでは質問を変えます」

「何が楽しくてこんな事を?」

「コスプレ興味があったんですよね?」

「すみません。

 見ている文には素晴らしかったのですが、今ひとつ「コスプレする側」の利点が理解しきれなかったもので」

「利点…?」


 これを”コスプレ”を”創作”に置き換えると書籍化などの営利が絡むか趣味なのかで大きく変わるんですが、個人的には”ののぴ”の


「……コスプレしているときだけはいつもと違う自分になれるから」

「ののぴ…」

「変身してるときだけは」

「強くて明るくて友達を守れ得るいつもと正反対の私になれるから」

「コスプレは好きなキャラの服を着ることでもあるけど」

「白井な自分を脱ぐことでもあるんだ」


 が共感できるかなと言う気がします。


 妄想と言われようと小説を書くという行為は一種のペルソナをかぶる行為だと思うんですよね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る