客室

 僕達は無事に食事を終え、3階の客室へ来ていた。

「僕のいる客室とそんなに変わらないんだな」

「そうだね、客室はそんなに変わらないかな」

 これで船内観光は終わりか。

「だけどスセ君。3階と2階は大きく分けられているんだよ」

「分けられている?」

「2階は穴埋めの為だけにランダムに呼ばれた人、3階はオーナーが直接呼んだ人という違いがあるね」

 オーナー。ここの運営をしている謎の人物。

 「だけどねぇ、3階の人達は常識や掟に縛られてちっとも面白くないんだよぉ。」

 「だから君は2階の僕のところに来たのかい」

「ううん。スセ君が2階の人だって知ったのはスセ君と部屋に行った時、初めて分かったんだよ。だからスセ君との出会いは奇跡だよ」

 奇跡か。どこか胡散臭さは残っているが真実のように聞こえてしまう。

「そこお二人さん、こんなところで何してんの?」

 突然話しかけてきたのはガラスの耳飾りをつけた女性だった。

「船内観光ですよ。僕、今日来たばかりなので」

「そうなんだ」

 この人はジョーカーのことを知っているのだろうか。

「こんばんは、お嬢さん」

 この反応……。ジョーカーのことを知らないな。

「お姉さん、私のこと知っているよね?」

 ジョーカーが見透かすかのような目で彼女を問い詰める。

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