第19話 時間止め限界5分
「おいおい、桐山何言ってんだ。」
正面顔を見た。桐山は勝気な顔で泣いている。
いや勝気。表現が違う。
明らかにプライドの高い女子のオーラを放ち。
『まずいな』
直感は当たる。本気だ。
不本意だが「わかった。」と言ってしまった。
グールがカラスの姿に変身。
「タクマ、いいのか?
俺様は予定通りで嬉しいが。」
桐山が「グール、君とは前から気が合わない。
でも今回は協力ありがとう。
私と王子のタクマの結婚は決定事項よ。」
僕はグールにだけ聞こえるように
「結婚に好きって、僕の気持ちはないのか?」
グールが上に立つ者は、時に犠牲にを伴う。」
僕は時間が止まってる世界で1組のミズキさんを目で追った。
「やっぱりきれいだ。」
桐山が「タクマ、これから私のことはリラって呼んで。」
「あー。」
5分。時間経過。ドーって音が一気に流れだし、
みんなが動き出す。
グールはいつの間にかに元の制服。
生徒の姿に変身。
正直僕は恋愛が苦手だ。
しかし面倒ごとは、もっと嫌いだ。
とにかく今は、ずるいがやり過ごそう。
僕が夢の国の王子でも婚約がいても、いいや。
今は今だ。あちらの世界の記憶がない分、
気楽だ。
それより今は明日のバスケの試合に集中だ。
3年の山川先輩、江島先輩。
負けたら、次がない。
中2の僕らには来年がある。
時間は戻せない。
自分達が試合に出れないと反抗して海に行ったこと。今更だが反省する。
学任主任の先生の声。
「中2の夏の勉強合宿10日間は明日からです。
忘れ物ないように。
また、部活組は、頑張ってこい。では解散。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます