赤兎馬。三国志に触れた人なら誰でも知っている、猛将呂布の愛馬ですね。
本作はその赤兎馬が、まだ名もなき兵士の乗り物だった時の物語が描かれています。
あの呂布と出会う前は、一体どのような馬だったのか。そして、呂布以外が乗るとどのように戦場で役に立ったのか。
任務のために赤兎馬を駆る主人公。しかし、彼の道のりは安全なものではなかった。
呂布のような無敵の人間の乗り物となれば、どんな敵が襲ってきても瞬く間に蹴散らせますが、本作の主人公ではそうは行きません。
それでも、自分には過ぎた馬である赤兎馬への感謝の気持ちは強く持ち、赤兎馬のことを最後まで想う姿が描き出されます。
歴史の中で語られなかった、「BEFORE」の一場面を語られた作品です。